えしせいなんぶそしきかんせんしょう
壊死性軟部組織感染症
皮膚や脂肪、筋膜の組織で感染が起こり、全身へと感染が波及しうる皮膚の重症感染症。死亡率は数十パーセントに及ぶので可及的速やかな治療が必要
9人の医師がチェック 239回の改訂 最終更新: 2022.03.03

壊死性軟部組織感染症の治療薬情報

何よりも壊死した組織を切除すること(デブリードマン)が重要である

使用が推奨される治療薬の例

溶連菌感染を疑う場合

    ベンジルペニシリン + クリンダマイシン

    ベンジルペニシリン(点滴)

    投薬期間の目安

    菌血症がなければ10日間を目安とする。皮膚の所見が良くならない場合は、ただやみくもに投与期間を延長するのではなく膿瘍が残っていないかなど感染の状況を再度把握する必要がある。

    投与量・回数の目安

    腎機能(CCR) 1回投与量/1日投与回数
    CCR>50 400万単位/4-6回
    50≧CCR≧10 300万単位/4-6回
    10>CCR 80-200万単位/4-6回

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    クリンダマイシン(点滴or内服)

    投与量・回数の目安

    腎機能(CCR) 1回投与量/1日投与回数
    CCR>50 900mg/3回
    50≧CCR≧10 900mg/3回
    10>CCR 900mg/3回

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Clostridium属による感染を疑う場合

    ベンジルペニシリン + クリンダマイシン

    ベンジルペニシリン(点滴)

    投薬期間の目安

    菌血症がなければ10日間を目安とする。皮膚の所見が良くならない場合は、ただやみくもに投与期間を延長するのではなく膿瘍が残っていないかなど感染の状況を再度把握する必要がある。

    投与量・回数の目安

    腎機能(CCR) 1回投与量/1日投与回数
    CCR>50 400万単位/4-6回
    50≧CCR≧10 300万単位/4-6回
    10>CCR 80-200万単位/4-6回

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    クリンダマイシン(点滴or内服)

    投与量・回数の目安

    腎機能(CCR) 1回投与量/1日投与回数
    CCR>50 900mg/3回
    50≧CCR≧10 900mg/3回
    10>CCR 900mg/3回

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MRSAの関与が疑われる場合

    バンコマイシン + クリンダマイシン

    バンコマイシン(点滴)

    投薬期間の目安

    菌血症がなければ10日間を目安とする。皮膚の所見が良くならない場合は、ただやみくもに投与期間を延長するのではなく膿瘍が残っていないかなど感染の状況を再度把握する必要がある。

    投与量・回数の目安

    腎機能(CCR) 1回投与量/1日投与回数
    CCR>50 1000mg/2回
    50≧CCR≧10 1000mg/1回
    10>CCR 1000mg/4-7日に1回

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    クリンダマイシン(点滴or内服)

    投与量・回数の目安

    腎機能(CCR) 1回投与量/1日投与回数
    CCR>50 900mg/3回
    50≧CCR≧10 900mg/3回
    10>CCR 900mg/3回

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糖尿病のある人が感染した場合や院内で感染した場合

    バンコマイシン + タゾバクタム・ピペラシリン

    バンコマイシン(点滴)

    投薬期間の目安

    菌血症がなければ10日間を目安とする。皮膚の所見が良くならない場合は、ただやみくもに投与期間を延長するのではなく膿瘍が残っていないかなど感染の状況を再度把握する必要がある。

    投与量・回数の目安

    腎機能(CCR) 1回投与量/1日投与回数
    CCR>50 1000mg/2回
    50≧CCR≧10 1000mg/1回
    10>CCR 1000mg/4-7日に1回

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    タゾバクタム・ピペラシリン(点滴)

    投薬期間の目安

    菌血症がなければ10日間を目安とする。皮膚の所見が良くならない場合は、ただやみくもに投与期間を延長するのではなく膿瘍が残っていないかなど感染の状況を再度把握する必要がある。

    投与量・回数の目安

    腎機能(CCR) 1回投与量/1日投与回数
    CCR>50 4500mg/3-4回
    50≧CCR≧10 2250mg/4回
    10>CCR 2250mg/3回

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    メロペネム

    メロペネム(点滴)

    投与量・回数の目安

    腎機能(CCR) 1回投与量/1日投与回数
    CCR>50 2000mg/3回
    50≧CCR≧10 2000mg/2回
    10>CCR 2000mg/1回

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    メロペネム + バンコマイシン

    メロペネム(点滴)

    投与量・回数の目安

    腎機能(CCR) 1回投与量/1日投与回数
    CCR>50 2000mg/3回
    50≧CCR≧10 2000mg/2回
    10>CCR 2000mg/1回

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    バンコマイシン(点滴)

    投薬期間の目安

    菌血症がなければ10日間を目安とする。皮膚の所見が良くならない場合は、ただやみくもに投与期間を延長するのではなく膿瘍が残っていないかなど感染の状況を再度把握する必要がある。

    投与量・回数の目安

    腎機能(CCR) 1回投与量/1日投与回数
    CCR>50 1000mg/2回
    50≧CCR≧10 1000mg/1回
    10>CCR 1000mg/4-7日に1回

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