だいたいこつないかこつえししょう
大腿骨内顆骨壊死症
大腿骨顆部(太ももの骨で、膝に近い部分)が壊死を起こした状態のこと
6人の医師がチェック 89回の改訂 最終更新: 2022.03.16

大腿骨内顆骨壊死症の基礎知識

POINT 大腿骨内顆骨壊死症とは

大腿骨は太ももの骨のことです。大腿骨内顆壊死症は膝に近い部分の大腿骨(大腿骨顆部)が壊死を起こした状態です。大腿骨顆部の血流が悪くなって壊死を起こします。主な原因としてはステロイド薬を長期に大量に使うことが挙げられます。膝の痛みや筋力低下、可動範囲が狭くなるなどが主な症状です。レントゲン検査やCT検査といった画像検査で壊死の状態を調べます。保存療法(体重をかけないようにして安静にする)や手術(壊死した部分を切除する方法や人工関節に入れ替える方法)が用いられます。大腿骨内顆骨壊死症が心配な人は整形外科を受診してください。

大腿骨内顆骨壊死症について

  • 大腿骨顆部(太ももの骨で、膝に近い部分)の血流が悪くなり壊死を起こした状態のこと
  • 主な原因として考えられていること
    • 膠原病悪性腫瘍などに対するステロイド薬の大量・長期使用
  • 60歳以上の女性に多い

大腿骨内顆骨壊死症の症状

  • 膝の痛み(特に内側に見られる)
    • 急に痛みが現れることが特徴
  • 筋力の低下
    • 膝周囲だけではなく、股関節や足首周囲の筋力が低下することもある
  • 膝の可動範囲が狭くなる
  • 上記に伴い、歩行障害・階段の上り下りなどの動作が困難になる

大腿骨内顆骨壊死症の検査・診断

  • 画像検査:壊死の状態を調べる
    • レントゲン検査
    • CT検査

大腿骨内顆骨壊死症の治療法

  • 保存療法:体重をかけないようにして安静にする
  • 手術
    • 骨切り術壊死した骨を切り取る
    • 人工関節置換術:人工関節に入れ替える
  • リハビリテーション
    • 膝周りの筋肉の強化
    • 関節の曲げ伸ばしの機能を改善する
    • 歩く練習

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