2016.01.09 | ニュース

脳卒中は仮想現実トレーニングで改善する

過去の11の研究を分析

from BioMed research international

脳卒中は仮想現実トレーニングで改善する の写真

脳卒中では、手足の麻痺により運動能力が低下することがあります。今回の研究では、ゲームを使った仮想現実(バーチャルリアリティ)のトレーニング方法が、バランスや歩行能力を改善するか検証しました。

◆仮想現実(バーチャルリアリティ)トレーニングの効果とは?

今回の研究では、過去の11の研究をまとめ、脳卒中患者に対して、テレビゲームなどを用いた仮想現実トレーニングの効果を検証しました。

仮想現実トレーニングは、様々なゲームを使って、階段の上り下りといった日常生活に近いトレーニングから、スノーボードゲームのようなゲーム性の高いものなどを行いました。

 

◆仮想現実トレーニングでバランス、歩く速さが改善

以下の結果が得られました。

[...]、多くの研究において、歩行速度、バランス、運動機能に対して、仮想現実の介入では有意な改善が認められた。

仮想現実トレーニングを行うことで、バランス能力や歩く速さが改善するという結果でした。

 

脳卒中では、日々のトレーニングが非常に大事です。ここで検討された仮想現実トレーニングには、家庭用ゲーム機を使ったものもあり、場合によっては自宅でも行うことができますので、試してみる価値はあるかもしれません。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

A Decade of Progress Using Virtual Reality for Poststroke Lower Extremity Rehabilitation: Systematic Review of the Intervention Methods.

Biomed Res Int. 2015 Oct 11.

[PMID: 26539480]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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