◆仮想現実(バーチャルリアリティ)トレーニングの効果とは?
今回の研究では、過去の11の研究をまとめ、脳卒中患者に対して、テレビゲームなどを用いた仮想現実トレーニングの効果を検証しました。
仮想現実トレーニングは、様々なゲームを使って、階段の上り下りといった日常生活に近いトレーニングから、スノーボードゲームのようなゲーム性の高いものなどを行いました。
◆仮想現実トレーニングでバランス、歩く速さが改善
以下の結果が得られました。
[...]、多くの研究において、歩行速度、バランス、運動機能に対して、仮想現実の介入では有意な改善が認められた。
仮想現実トレーニングを行うことで、バランス能力や歩く速さが改善するという結果でした。
脳卒中では、日々のトレーニングが非常に大事です。ここで検討された仮想現実トレーニングには、家庭用ゲーム機を使ったものもあり、場合によっては自宅でも行うことができますので、試してみる価値はあるかもしれません。
執筆者
A Decade of Progress Using Virtual Reality for Poststroke Lower Extremity Rehabilitation: Systematic Review of the Intervention Methods.
Biomed Res Int. 2015 Oct 11.
[PMID: 26539480]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。