◆食事頻度の食欲に与える影響を12人で検証
研究グループは、12人の男女(男4人)を対象に、食事頻度の違いによる食欲への影響を調べました。
低頻度の食事(1日3回)を取る期間と、高頻度の食事(1日8回)を取る期間に分け、それぞれで食欲を聴取しました。1日の摂取カロリーが同カロリーとし、食事は、3週間ずつとることとしました。
◆食べる回数を増やしても食欲は抑えられない
研究の結果、以下が示されました。
高頻度の食事における複合食欲スコアの平均は、合計テスト期間(ベースラインから12:00まで)(P<0.05)と、ベースラインから10:30まで(P<0.001)でより高かった。
この結果は、高頻度の食事のほうが食欲のスコアが高かったことを示しています。
また、研究グループは「健康な12人の成人における結果は、少しずつ多くの回数に分けた食事が食欲を減らすという普及された概念を支持しない」とも述べており、食事頻度が高くても食欲が抑えられない可能性を示しました。
今回、食事の頻度を増やしてもその摂取量が不十分であれば、食欲は抑えられないという可能性が示されました。出来るだけ食欲を我慢せずにやせたい、という気持ちはダイエット経験者に共通の悩みかもしれません。さらなる研究が期待されます。
執筆者
Higher Eating Frequency Does Not Decrease Appetite in Healthy Adults.
J Nutr. 2015 Nov 11.
[PMID: 26561409]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。