2015.12.11 | ニュース

タバコを吸っていると手術後の感染症が多い

膝と股関節の手術で検証

from BMC medicine

タバコを吸っていると手術後の感染症が多い の写真

感染症になる要因のひとつとして、免疫系を弱らせる喫煙があります。今回の研究では、喫煙と関節の手術後の感染症の関連性を検証しました。

◆タバコを吸うと感染症に!?

今回の研究では、膝関節または股関節の人工関節全置換術を行った7,926人を対象に、喫煙と手術後の感染症発生との関連性を検証しました。

 

◆タバコを吸うと手術後の感染症に2.37倍なりやすい

以下の結果が得られました。

非喫煙者よりも現在タバコを吸っている人では、深部感染のハザード比が2.37(95%信頼区間1.19-4.72、p=0.01)、インプラントの再手術のハザード比が1.78(95%信頼区間1.01-3.13、p=0.04)とより高かった。

タバコを吸っている人では、手術後に感染症を発症する確率が2.37倍高いという結果でした。

 

手術後の感染症により、再入院や再手術を行う必要が出てくる場合もあります。それらを避けるためには、喫煙は控えた方が良さそうです。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Current tobacco use is associated with higher rates of implant revision and deep infection after total hip or knee arthroplasty: a prospective cohort study.

BMC Med. 2015 Nov 19

[PMID: 26586019]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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