◆208,501人のコーヒーの消費量を追跡調査
研究チームは、アメリカで行われた3回の調査で対象とされた、男女計208,501人の追跡データを使って、コーヒー全体、カフェイン入りコーヒー、カフェイン抜きコーヒーのそれぞれの消費量と死亡率を調査しました。
コーヒーの消費量は、食事についてのアンケートをもとに基準値を設定しました。
◆1日1-5杯のコーヒーを飲む人は死亡率が低い
追跡調査の結果、以下のことが分かりました。
全くコーヒーを飲まない人と比較して、1日に1杯から5杯のコーヒーを飲む人は低い死亡率に関連しており、一方で1日に5杯より多くのコーヒーを飲む人は死亡率との関連がなかった。
この研究では、コーヒーを1日に1杯から5杯飲む人は死亡率が低いことが示されました。
また、カフェイン入りコーヒーとカフェイン抜きコーヒーの関係については以下のことが分かりました。
有意な負の関係性は、カフェイン入りコーヒー(Ptrend<0.001)とカフェイン抜きコーヒー(Ptrend=0.022)で観察された。
つまり、カフェインの有無どちらの場合にも、死亡率と関連が示されました。
この研究では、コーヒーを1-5杯飲む人が死亡率を下げるような生活習慣を送る傾向にある可能性が否定出来ません。しかし、適切な量のコーヒーを飲むことは健康に繫がる習慣の指標と考えることができるのかもしれません。
執筆者
Association of Coffee Consumption with Total and Cause-Specific Mortality in Three Large Prospective Cohorts.
Circulation. 2015 Nov 16 [Epub ahead of print]
[PMID: 26572796]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。