◆睡眠時間と風邪の関連を検証
18歳から55歳までの健康な男女164人の睡眠時間などの睡眠状態を7日間連続で測定しました。その後、風邪のウイルスを鼻に滴下し、5日間で風邪の徴候が現れるかどうか検証しました。
◆6時間以下の睡眠では風邪を引く可能性が増大
以下の結果が得られました。
特に、睡眠時間が5時間未満の人(オッズ比4.50、95%信頼区間1.08-18.69)または5時間以上から6時間以下の人(オッズ比4.24、95%信頼区間1.08-16.71)では、1晩7時間よりも長く寝る人と比べて、風邪を引くリスクが大きかった。
睡眠時間が6.01時間以上7時間以下の人はリスクは大きくなかった(オッズ比1.66、95%信頼区間0.40-6.95)。
1日6時間以下の睡眠時間では、風邪を引く可能性が4倍程度大きいという結果でした。
忙しいとなかなか睡眠時間を確保することも難しいと思いますが、体調管理のためには、睡眠時間の確保も重要なのかもしれません。 これから寒くなり、インフルエンザなど体調を崩しやすい季節にもなります。くれぐれも体調には気をつけてお過ごしください。
執筆者
Behaviorally Assessed Sleep and Susceptibility to the Common Cold.
Sleep. 2015 Sep 1
[PMID: 26118561]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。