◆230人の経過を集計
研究班は、新たに点頭てんかんと診断された子ども230人を対象として、どのような治療が行われたか、その後の経過がどうなったかを集計しました。
行われた治療ごとに分けて、一定基準以上の効果が見られた割合を計算しました。
◆ACTHで55%、ビガバトリンで36%
次の結果が得られました。
初期治療としてACTHを使った乳児のうち55%に応答があり、対して経口副腎皮質ステロイドでは39%、ビガバトリンでは36%、そのほかの治療では9%に応答があった(P<0.001)。
初期治療がACTH(副腎皮質刺激ホルモン)だった場合、55%に効果が見られました。ステロイド薬では39%、抗てんかん薬のビガバトリン(日本では2016年2月に承認了承)では36%に効果が見られました。
どの治療薬も大多数に有効とは言い難いものの、こうした報告を参考に、ある程度期待できるものを選ぶことができます。
執筆者
Response to treatment in a prospective national infantile spasms cohort.
Ann Neurol. 2015 Dec 24. [Epub ahead of print]
[PMID: 26704170]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。