しらみしょう
シラミ症
皮膚や毛、衣類にシラミが寄生する事で生じる病気
5人の医師がチェック 37回の改訂 最終更新: 2017.12.06

Beta シラミ症のQ&A

    シラミ症について教えてください

    シラミ症はアタマジラミと呼ばれる虫が寄生することによって生じます。保育園や幼稚園、小学校を中心に接触感染によって広がります。寄生したアタマジラミが吸血することによって頭のかゆみを引き起こしますので、子どもがよく頭をかいている場合は頭皮を注意して観察してみてください。

    アタマジラミの見分け方について教えてください

    髪の毛にくっついたアタマジラミの卵をみつけることによって寄生しているかどうかを確認します。卵は耳の後ろの部分や後頭部によく付着していることがあります。

    アタマジラミの卵とフケが見分けがつかず間違えられることが多いですが、見分けるポイントとしては手で触った場合にすぐにとれるかどうか、頭皮にかゆみがあるかです。シャンプーをしても落ちないことが多いことが特徴です。

    もしどちらか判断できない場合やアタマジラミの寄生を疑われる場合は小児科もしくは皮膚科に受診しましょう。アタマジラミかどうかは、ダーモスコピーやルーペを使用して確認します。

    アタマジラミの治療法について教えてください

    アタマジラミが見つかった場合の治療法は、医科用の治療はありません。対処法としては市販されているスミスリンLシャンプーと専用のクシを使用します。ちなみに髪の毛を剃って坊主にするか心配される方が多いですが、その必要はありません。

    スミスリンLシャンプーの使用方法は以下の手順で行い、3日に1回づつ、3〜4回繰り返します。

    • ぬるま湯であらかじめ髪全体を濡らす

    • 髪の生え際に十分にいきわたるようにシャンプーを行う

    • そのまま5分間放置し、洗い流す

    さらに、毎日通常のシャンプーを行いつつ、専用のクシを使用してシャンプーでは落ちにくい卵や抜け殻を取り除きます。

    なお、学校のプールに入れなくなるのではないかと心配される方が多いかもしれませんが、プールの水で感染することはありません。ですが、アタマジラミは接触によって感染しますので、特にタオルの共有やヘッドキャップ、帽子の共有は避けるようにしましょう。