2016.01.24 | ニュース

若い女性の鉄分不足は、注意力と判断力を下げる

貧血と脳の関係について研究

from The Journal of nutrition

若い女性の鉄分不足は、注意力と判断力を下げるの写真

鉄分不足は特に若い女性でよく起こります。この鉄分不足が注意力と判断力にどんな影響を与えるのか研究が行われました。

◆18~35歳の女性127人で検証

鉄分不足は血液が酸素を運ぶために必要なヘモグロビンの不足(貧血)につながり、息切れや疲れやすいなどの症状を起こすことがあります。

18~35歳の女性127人を対象に、鉄分不足や貧血に関係する検査値と、注意力・判断力の関連性を調査しました。注意力・判断力は、決まった課題を行ってもらい評価しました。

 

◆鉄分の注意力と判断力に関係する結果に

良好な鉄分状態では、注意力や判断力が良好になりました。注意力や判断力の状態が鉄分を反映することが分かりました。


これらのデータから、健康な18~35歳の女性の貧血に近い状態が注意力や判断力に影響していることが示唆されました。無理なダイエットなどで食事のバランスを崩すことでも、日々の活動に影響を与えるかもしれません。鉄分と健康についてのさらなる研究に期待します。

執筆者

宮本 知明

参考文献

Iron Status Is Associated with Performance on Executive Functioning Tasks in Nonanemic Young Women.

J Nutr. 2016 Jan.

[PMID: 26661838]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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