2016.01.04 | ニュース

親は子どもが肥満だと気づかない

4,437人を分析

from Australian and New Zealand journal of public health

親は子どもが肥満だと気づかない の写真

子どもの肥満は、親の管理が必要な場合がありますが、そもそも親が肥満であると思っていない場合は防ぐこともできません。今回の研究では、親に子どもの肥満についてどう感じているかを聴取しました。

◆親は子どもの肥満をどう感じているか?

今回の研究では、4,437人の親を対象に、「あなたの子どもは、体重が軽すぎか、正常か、重すぎか、極度に重すぎか?」と、「子どもの体重について何かするか?」を聴取しました。

 

◆親は子どもが肥満だと思っていない

以下の結果が得られました。

親から報告された身長と体重で計算したもの(それぞれ16.3%、5.8%)よりも、子どもが過剰体重(8.2%)または超過剰体重(0.2%)と感じている親は、有意に少なかった。

子どもを肥満であると感じている親の人数は、実際のBMIで肥満と判断された子どもの人数よりも少ないという結果でした。

 

子どもがたくさん食べることは健康にとって大事ですが、その体重管理も重要です。そのうえで、今回の研究結果は親にとって参考になるかもしれません。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Parents' perception of their child's weight status and intention to intervene: a Western Australian cross-sectional population survey, 2009-12.

Aust N Z J Public Health. 2015 Nov 11

[PMID: 26559494]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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