◆クリニックで診察を受ける群と往診を受ける群にランダムに振り分け
今回の研究では、オランダの18ヶ月の子ども4,481人をクリニックに通う群と、往診を受ける群にランダムに分け、子どもの発達障害の調査を行いました。
◆往診の方がより障害の危険性が高い子どもを見つけることができる
以下の結果が得られました。
家でSPARKを用いると、クリニックの受診と比較して、有意により多くのリスクの高い子どもを同定でき(3.7% vs 2.6%)、リスクの増加を伴う子どもは少なかった(19.1% vs 20.7%、全体でp=0.028)。
クリニックと比べて往診で見た子どもの方が、より重度な障害が多く見つかるという結果でした。
オランダの研究結果がそのまま日本に当てはまるかどうかはわかりませんが、早期に見つけることで治療に結びつくのであれば、参考にしても良いかもしれません。
執筆者
Early detection of parenting and developmental problems in toddlers: A randomized trial of home visits versus well-baby clinic visits in the Netherlands.
Prev Med. 2015 Sep 12
[PMID: 26375964]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。