◆潜因性脳卒中の発症に関連する要因を検証
今回の研究では、18歳から54歳の潜因性脳卒中患者155人と特性が類似している対照群155人を比較し、潜因性脳卒中の発症に関連する要因を検証しました。
◆潜因性脳卒中は喫煙と関連している?
以下の結果が得られました。
潜因性脳卒中は、現在の喫煙と関連していた(患者では42.6%、対照群では23.9%、オッズ比2.38、95%信頼区間1.40-4.05、p=.002)。
潜因性脳卒中を発症した人には、対照群と比較して、喫煙者がいる割合が多いという結果でした。
この結果から、原因不明とされていた脳卒中の一部では、原因に喫煙が関係していたのかもしれません。禁煙のほかにも、喫煙によって起こる血管の変化などに注目することで、効果的な予防や早期治療法の研究に結び付くかもしれません。
執筆者
Tobacco Use and Cryptogenic Stroke in Young Adults.
J Stroke Cerebrovasc Dis. 2015 Oct 5
[PMID: 26481958]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。