◆筋力トレーニング群とストレッチ群にランダムに振り分け
今回の研究では、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD、脂肪肝の一種)の患者64人を、筋力トレーニングを行う群とストレッチ群にランダムに分けました。
筋力トレーニングを行う群では、上肢、下肢、体幹の筋肉を鍛える運動を、休憩を含み計40分間行い、1週間に3日、3ヶ月継続しました。
◆筋力トレーニングで脂肪肝が改善
以下の結果が得られました。
HRIスコアはストレッチ群と比較して、筋力トレーニング群で有意に減少した(-0.25±0.37 vs -0.05±0.28、p=0.017)。
全身の筋力トレーニングにより、脂肪肝がより改善するという結果でした。
脂肪肝の方のなかには、運動不足や生活習慣の悪化などを改善するために様々な運動を行っている方も多いと思います。筋トレも主治医と相談して取り入れてみると良いかもしれません。
執筆者
Effect of resistance training on non-alcoholic fatty-liver disease a randomized-clinical trial.
World J Gastroenterol. 2014 Apr 21
[PMID: 24764677]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。