溶連菌はうつるの?潜伏期間は?保育園は出席停止になる?
溶連菌
1. 溶連菌の感染は他人にうつるの?
溶連菌感染は周囲の人にうつります。基本的に溶連菌は手を介して口に入ることで感染が起こります。そのため、手洗いうがいを徹底すると感染を高確率で予防できます。
また、溶連菌は常在菌でもあるので、実は身体に入ってきたからといって必ずうつるわけではありません。
しかし、溶連菌が身体に入ってきて常在菌になると自分の体調が落ちてきた時に感染を起こすことがありますので、手洗いうがいは重要になります。
2. 溶連菌感染に潜伏期間はあるの?
溶連菌に感染した場合に、すぐには症状は出てきません。
感染してから症状が出てくるまでの時間差を
溶連菌感染の潜伏期間は2-5日と言われています。
潜伏期間は症状がないとはいえ感染している状態ですので、周囲に感染を広げてしまう可能性があります。
溶連菌感染の潜伏期間にうつされることを避けたい
症状が出ている時は、感染している本人も周囲の人もうつされないように気をつけるものです。しかし、潜伏期間は本人に感染している自覚ないので厄介です。
どうしたらうつされないようにできるでしょうか?
実はこれに対する答えは、日頃から手洗いうがいをしっかりすることを心がけることしかありません。
いつ誰が症状のない潜伏期間にいるのかは誰にも分かりませんので、いつも手洗いうがいで感染を予防しましょう。
また、特に周囲でのどの痛みを訴える人が多い時は、手洗いうがいは必須になります。
3. 溶連菌に感染したときには出席停止になるの?
溶連菌感染症になった時は、学校(保育園から大学まで)に出席できない期間があります。
実際どのくらいの期間を休まなければならないのでしょうか?
溶連菌感染症は学校保健安全法で「抗生剤治療開始後から24時間を経て全身状態がよければ登校可能。長くても初診日と翌日を出席停止にすればよい」とされています。
溶連菌感染症であれば、お医者さんにかかった日の次の次の日には出席は可能と考えてよいです。
4. 抗生物質を飲んでも溶連菌感染症が治らない
溶連菌感染症は適切な
たいていの場合は抗生物質を飲んで2日以内には体調が良くなってきますので、もし抗生物質を飲んで2日経っても状態が良くならない場合は、以下のことが考えられます。
- 溶連菌感染が重症になっている
血液中に溶連菌が混じる、溶連菌の毒素が身体を回っているなどが起こって感染が重症になると、なかなか症状が良くなりません。
- 扁桃周囲膿瘍になっている
まれに喉の周囲に
特に口が開きにくいという症状が出てきたら、膿がある可能性が高いので医療機関にかかって下さい。
- そもそも溶連菌感染ではない
溶連菌感染症と同じように喉の痛くなる病気は多いです。喉の痛くなる病気に関しては、「喉の痛みの原因:喉風邪?喉の炎症・腫れ?喉が痛い病気?」のページで詳しく説明していますので参考にして下さい。
溶連菌感染症でなかった場合は、抗生物質で治療しても効果はありません。
なかなか症状が良くならない人は、もう一度お医者さんに診てもらうようにしましょう。