あたまがいたい
頭が痛い(数日以内)

台風・雨の日に片頭痛(偏頭痛)の発作は出やすくなる?

 気圧が変化した時、特に低気圧になる雨の日や台風の時に頭痛が起きる人がいます。頭痛の中でも片頭痛(偏頭痛)は、天候や気圧の変化、特に低気圧がきっかけとなって発作が起きることがあります。

1. 台風・雨の日には片頭痛発作が起きやすい?

片頭痛は頭痛の発作を何度も繰り返す病気です。以下のようなものが、片頭痛を引き起こすきっかけとなります。

  • 精神的なもの:ストレス、精神的緊張、疲れ、睡眠の過不足
  • 身体的なもの:月経周期
  • 環境によるもの:天候や気圧の変化、温度差、頻回の旅行、におい
  • 食事:空腹、食事を抜くこと、アルコール(特に赤ワインが有名)
  • その他:光、喫煙、運動

このように、片頭痛を持つ人は、低気圧で頭痛が始まる場合があります。片頭痛の診断や治療など一般的な知識については片頭痛の解説ページをご覧ください。

2. 片頭痛の原因は?

片頭痛の原因にはいくつかの説があります。頭の血管が収縮したり拡張したりすることによるという説や、神経の異常によるという説がありますが、正確な原因、メカニズムはわかっていません。

3. 片頭痛の対策は?

特定の要素が片頭痛発作のきっかけになっている自覚があれば、きっかけを避けることは対策になります。また発作が起こった時のために薬を持ち歩くことも大切です。

片頭痛発作が起こってしまったら?

実際に片頭痛発作が始まってしまったときには、早めに薬を飲んでください。片頭痛の薬のトリプタン製剤は、痛みが出始めたときに使うのが最も効果的です。

音と光の刺激を避けて、静かな暗い部屋で横になって休むことで症状が軽くすむこともあります。

詳しくは「片頭痛発作の対処方法」をご覧ください。

関連記事:片頭痛の薬、スマトリプタンとナプロキセンで50%が2時間後無痛に(参照文献:Cochrane Database Syst Rev. 2016 Apr 20