2016.01.05 | ニュース

脳卒中後の肩の痛みにテーピングが有効

32人を分析

from Disability and rehabilitation

脳卒中後の肩の痛みにテーピングが有効 の写真

脳卒中を発症後、麻痺などで肩の筋肉が衰えたり、神経障害により肩の痛みが現れることがあります。今回の研究では、通常のリハビリテーションにテーピングを加えるとより肩の痛みが改善することを報告しました。

◆肩の痛みに対するテーピングの効果は?

今回の研究では、脳卒中患者32人を対象に、肩の痛みに対してテーピングを行う群と行わない群の2群に分け、効果を検証しました。どちらの群も通常のリハビリテーションは受けました。

 

◆テーピングを行った方がより痛みが改善

以下の結果が得られました。

介入群では、介入終了後の時点で、対照群と比べて痛みがより大きく減少し、介入1ヶ月後も同様であった(p<0.001、すべての群間差で4.5cm以上であり、臨床的に意義のある最小変化量の2.0cmよりもより大きかった)。

通常のリハビリテーションに加えてテーピングを行った方が、脳卒中後の肩の痛みがより改善するという結果でした。

 

脳卒中後の肩の痛みは、場合によって後遺症として残る人もいます。このような研究を参考に少しでも改善し、日常生活を送る難しさを減らすためにはリハビリテーションが大事です。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Effectiveness of neuromuscular taping on painful hemiplegic shoulder: a randomised clinical trial.

Disabil Rehabil. 2015 Dec 18

[PMID: 26678717]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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