2015.12.14 | ニュース

運動強度の高い運動を行うと虚血性心疾患になりにくい?

29,854人の男性を対象に検証

from Mayo Clinic proceedings

運動強度の高い運動を行うと虚血性心疾患になりにくい?の写真

虚血性心疾患とは、狭心症や心筋梗塞など、動脈硬化で心臓に十分な血液が行き渡らなくなる病気です。この研究は、運動の強さ(運動強度)と虚血性心疾患を発症する危険性の関係を調査しました。

♦虚血性心疾患になる人の特徴は?

この研究は1979年~2002年にかけて虚血性心疾患を発症した、またはそれによって死亡した男性計29,854人を対象に、運動強度と虚血性心疾患を発症する危険性の関係を検証しました。

 

♦運動強度が高い人は虚血性心疾患になりにくい?

結果は、以下の通りでした。

虚血性心疾患を発症していない男性と比較して、虚血性心疾患を発症した男性の方が年齢が高く(それぞれ平均年齢51.6歳、44.6歳)、最大運動強度の平均が低く(それぞれ課題の代謝量10.9METs、12.0METs)、中程度または高度に、10年間のうちに虚血性心疾患になるリスクを持っていた。(P<0.001)[…]。

虚血性心疾患を発症した男性は、そうでない男性と比較し、年齢が高く、運動強度が低いことが分かりました。

 

虚血性心疾患の原因となる動脈硬化は、生活習慣病によっても引き起こされます。今回の結果を踏まえ、日々の運動強度についても考えてみる必要があるかもしれません。

執筆者

com

参考文献

Association of Cardiorespiratory Fitness With Coronary Heart Disease in Asymptomatic Men

Mayo Clin Proc. 2015 Oct

[PMID: 26434963]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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