◆2種類のインフルエンザワクチンの効果を測定
この研究では2004年10月から12月までに、大人1,247人に不活化ワクチンと生ワクチンのいずれかを接種してもらい、その後のインフルエンザに対するワクチンの効果を3種類の手法で測定しました。
◆不活化ワクチン、効果あり
インフルエンザワクチンの効果が、次のように報告されました。
不活化ワクチンの2つの型のウイルスに対する絶対効果は細胞培養でのウイルス単離による測定で77%(95%信頼区間,37−92)、細胞培養でのウイルス単離とリアルタイムPCR法を介した確認の両方による測定で75%(95%信頼区間,42−90)、ウイルス単離と血清抗体価の上昇の観測の両方による計測で67%(95%信頼区間,16−87)であった。
不活化ワクチンを接種した人で、インフルエンザウイルスが見つかる割合が、ワクチンを接種しなかった人の23~33%と少なくなっていました。
この他にもインフルエンザワクチンについて多数の研究が行われてその効果が検討されており、現在でもインフルエンザワクチンは広く使用されています。
執筆者
Prevention of antigenically drifted influenza by inactivated and live attenuated vaccines.
N Engl J Med. 2006 December 14
[PMID: 17167134]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。