2015.09.06 | ニュース

腰痛には、お灸と鍼どちらが効果的?

ランダム化比較試験により検証

from Journal of traditional Chinese medicine = Chung i tsa chih ying wen pan / sponsored by All-China Association of Traditional Chinese Medicine, Academy of Traditional Chinese Medicine

腰痛には、お灸と鍼どちらが効果的? の写真

腰痛によって、日常生活で苦労されている方も多いのではないでしょうか?今回の研究では、腰痛に対するお灸の効果を報告しました。お灸の時間が長い方が、短い場合や鍼治療を行うよりも効果的という結果でした。

◆お灸と鍼治療の効果を比較

腰痛患者40名を、お灸を15分、30分、60分行う群と鍼治療を行う群の計4群にランダムに分けました。 お灸と鍼治療は、へその少し下にある関元(かんげん)と呼ばれる部位に行いました。

 

◆お灸を長時間行うと、鍼治療よりも腰痛に効果的

以下の結果が得られました。

治療後、LL群はCA群、ML群、SL群と比較して、VASスコアが有意に低くなった。

お灸を60分行った群で、鍼治療群、15分や30分のお灸を行った群と比べて、腰痛がより改善したという結果でした。

 

腰痛がなかなか治らず、お灸や鍼治療に通われている方も多いと思います。このような研究がさらに増えることで、どのような治療をどのくらいの時間行うとより効果的か、といった参考になるかもしれません。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Effect of stimulating acupoint Guanyuan (CV 4) on lower back pain by burning moxa heat for different time lengths: a randomized controlled clinical trial.

J Tradit Chin Med. 2015 Feb

[PMID: 25842726]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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