◆がん診療中の234人を調査
研究班は、がんの診療を受けている平均およそ80歳の患者234人を対象として、診療記録から、補助代替薬としてハーブ、ミネラル、その他の栄養素のサプリメント(ビタミンは除く)を使っているか、またその他の健康状態についての情報を取り出して統計解析を行いました。
◆視力、泌尿器系に関連
次の結果が得られました。
補助代替薬使用は、不使用に比べて、多剤併用(P=0.045)、視力障害(P=0.048)、泌尿器系併存症(P=0.021)と関連があった。
補助代替薬を使っている人では、視力障害や泌尿器系の病気がある割合が大きくなっていました。
全身の状態が悪いときにミネラルのサプリメントを飲んでよいかなど、サプリメントの使い方に特に注意が必要と思われる状況もあります。病気の治療中の方は、ふだん飲んでいるサプリメントがあれば、医師に伝えておくことをお勧めします。
執筆者
A pharmacist-led medication assessment used to determine a more precise estimation of the prevalence of complementary and alternative medication (CAM) use among ambulatory senior adults with cancer.
J Geriatr Oncol. 2015 Aug 12 [Epub ahead of print]
[PMID: 26277113]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。