2015.08.24 | コラム

脱毛中のムダ毛処理のポイント(脱毛シリーズ④)

皮膚に優しいムダ毛処理のすすめ

脱毛中のムダ毛処理のポイント(脱毛シリーズ④)の写真

せっかくお金をかけてレーザー脱毛をするのであれば、一回で最大限の効果を得たいですよね。脱毛中のムダ毛処理の方法にも重要なポイントがあります。

今回はレーザー脱毛を受けている間のムダ毛処理について解説します。どのようなムダ毛処理をしたらよいのでしょうか?

 

◆毛抜き厳禁

脱毛をしている間は毛抜きは厳禁です。なぜかというと、毛根のメラニンにレーザーが反応して効果を発揮するため、毛抜きで毛根ごと抜いてしまうとレーザーの効果がなくなってしまうからです。また、毛周期という毛の生え変わる周期に合わせてレーザーを当てる間隔を決定しますが、毛抜きなどで抜いてしまうと毛周期が狂い、効果的なレーザー照射ができなくなってしまいます。

また、毛抜きの使用後は埋没毛になってしまう可能性があります。埋没毛とは、毛穴が皮膚の角質でふさがってしまい、毛が皮膚の外に出て伸びることができず、皮膚の中に埋まってしまう状態のことを言います。こうなると、レーザーが毛根部分に届かず脱毛の効果が得られなくなる可能性があります。また、皮膚表面に黒い毛根や中途半端に伸びて埋もれている毛が見えたりするため、見た目的にも良くありません。脱毛をしている間は、電気シェーバーやかみそりでのシェービングに切り替えましょう。

 

◆電気シェーバーの勧め

上で電気シェーバーやかみそりに切り替えましょうと言いましたが、できればかみそりよりも電気シェーバーを使用することをおすすめします。なぜかというと、かみそりは皮膚表面に直接刃が当たって皮膚表面を傷つけてしまうのに対し、電気シェーバーだと刃が直接当たらないような構造のものが多く、皮膚表面を傷つけにくいからです。

では、皮膚表面を傷つけてしまうと何が起こるのでしょう?

皮膚表面を傷つけると、一番外側の皮膚(表皮)がうすく削られる状態になります。表皮はバリア機能を担っており、それが剥がれると外からの刺激に対する防御機能が低下して、刺激に弱くなります。この状態の皮膚にレーザーを当てる事により、正常な皮膚より炎症を起こしやすくなる可能性が高くなります。明らかに皮膚トラブルを起こしている場合、レーザー照射の強さの設定を下げざるを得なくなったり、照射自体できないと判断される場合もあります。

どうしてもカミソリを使う場合には、セーフティーガードのついたカミソリを使用したり、シェービングクリームなどを使用して、できるだけ肌への負担を減らしましょう。

 

◆シェービング後にすべき事

シェービングの刺激により、皮膚はより乾燥しやすい環境になります。乾燥した皮膚は、より刺激に弱い状態となります。シェービング後はローションやシェービングアフタージェルなどで保湿をしっかりして皮膚を落ち着かせ、できるだけ早く肌を健やかな状態に回復させましょう。

 

以上の内容は脱毛中の適切なムダ毛の処理として解説しましたが、もちろん脱毛をしていない方も気をつけた方が良いと思われる内容です。適切なムダ毛処理で皮膚への負担を減らして、よりツルツルなお肌を目指しましょう。

執筆者

名原 史織

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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