2015.05.05 | ニュース

離婚すると心筋梗塞が増える?

ちなみに、性交渉の有無は関係なし

from Circulation. Cardiovascular quality and outcomes

離婚すると心筋梗塞が増える?の写真

離婚は大きなストレスとして、健康にも影響します。アメリカで行われた統計分析では、「離婚をした人には心筋梗塞が増えている」という結果が出ました。

◆アメリカで19年間追跡

研究班は、結婚したことのある45歳から80歳の成人15,827人を1992年から2010年まで追跡し、2年に1回健康状態を調べました。
 

◆2回離婚すると1.77倍

追跡開始時点で離婚したことがある人は男性の14%、女性の19%でした。年齢等の要素を調整したうえ比較すると、女性でフォロー期間中離婚しなかった人に比べて1回だけ離婚した人は1.24倍、2回以上離婚した人は1.77倍、再婚した人は1.35倍、心筋梗塞が多いという関連がありました。

多変量解析という手法を用いて調べた場合、2回以上離婚した男性の心筋梗塞の発症は、離婚しなかった男性の1.30倍多いという関連がありました。

なお、夫婦間に性交渉があるかどうかは統計的に有意な影響がありませんでした。

 

 

ストレスフルなライフイベントとして上位に挙げられることが多い離婚。離婚と心筋梗塞が関連しているというこの結果についてさまざまな解釈をしたくなりますが、果たしてどのような因果関係が背後に隠れているのでしょうか?

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Association Between Divorce and Risks for Acute Myocardial Infarction.

Circ Cardiovasc Qual Outcomes. 2015 Apr 14

[PMID: 25872508]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

▲ ページトップに戻る