◆90%以上の人が汚染を広げていた
実験では、123人の参加者に生肉とフルーツサラダを使った料理をさせたところ、全体の90%以上で、生肉につけた標識の乳酸菌がフルーツサラダから見つかりました。流し、冷蔵庫、オーブン、引き出し式ごみ入れの取手から標識の菌が見つかった人は、全体の82%でした。
参加者の行動をビデオで観察すると、手を洗う前にタオルに触れ、手を洗った後に同じタオルで手を拭いていることが見つかりました。また、料理中に携帯電話を操作し、そのあとで手を洗わないという行動も見られました。
◆食中毒を予防するための6つの注意
研究班は次のようなことを提案しています。
- こまめに手を洗う。洗った手を拭くタオルは使い捨てか、エアドライを使う。
- こまめにタオルを洗う。毎日または生肉を使う料理をするごとに交換する。
- スポンジは使わない。どうしても使いたいときはレンジで30秒温めるなどして消毒する。
- 食品温度計を使い、細菌を殺すのに十分なだけ加熱する。
- よく使う道具を用途ごとに分ける。肉を切るまな板と野菜を切るまな板を分けて違う色のものにするなど。
- 微生物学者のように考え、キッチンを清潔にする習慣をつける。
タオルに携帯電話と、衛生の専門家から見れば注意が必要なものは身の周りにたくさんあるようです。医師の方はどんなことに注意されているのでしょうか?
執筆者
Consumer Food Handling Practices Lead to Cross-contamination.
Food Protection Trends. 2015 Jan
※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。