2020.09.30 | コラム

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の最新情報まとめ:患者数(感染者数)、死亡者数、気をつけるべき点など(2020年9月29日更新)

流行状況について感染者数や死亡者数などの最新情報が分かるようにアップデートしていきます
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の最新情報まとめ:患者数(感染者数)、死亡者数、気をつけるべき点など(2020年9月29日更新)の写真
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新型コロナウイルス(COVID-19)の流行によって多くの人が不安になっていると思います。ここでは国内外の最新流行状況と感染について分かっていることをまとめています。今後も最新情報を日々更新していきますのでお役立てください。


*2020年9月30日更新情報
「1. 新型コロナウイルスの流行状況」の値を更新
「8. 有効な予防方法」の更新
*2020年3月30日更新情報:ロックダウンについて追記

【新型コロナウイルス関連記事】

 

1. 新型コロナウイルスの流行状況

  感染者数 死亡数 人口100万人あたりの感染者数 人口100万人あたりの死亡者数 感染者数における死亡割合(%)
米国 7,188,543 205,966 21843 625.8 2.9
インド 6,145,291 96,318 5079 79.6 1.6
ブラジル 4,745,464 142,058 22706 679.7 3.0
ロシア 1,162,428 20,456 7962 140.1 2.6
コロンビア 818,203 25,641 16698 523.3 3.1
ペルー 808,714 32,324 25280 1010.4 4.0
スペイン 748,266 31,411 15944 669 4.2
メキシコ 738,163 77,163 5849 611.4 10.5
アルゼンチン 736,609 16,519 16557 371 2.2
南アフリカ 672,572 16,667 11640 288.5 2.5
中国 90,520 4,739 63 3.3 5.2
韓国 23,699 407 463 7.9 1.7
日本(クルーズ船を除く) 83,010 1,564 658 12.4 1.9
クルーズ船 712 13 -   1.8
その他 9,554,752 334,148 -   3.5
総数 33,516,946 1,005,394 -   3.0

(2020年9月30日更新、参考:COVID-19 Dashboard by CSSE Johns HopkinsWHO, 厚生労働省, 総務省統計局

*日本の感染者数および死亡数は自治体公表資料集計分(厚生労働省HPより)

 

主要国の新型コロナ人口100万人あたりの感染者数と人口100万人あたりの死亡数

 

感染者数、死亡数、死亡割合の推移

新型コロナウイルス累計感染者数、死亡数の推移

 

日本国内の感染者数、死亡数

日本国内の累計感染者数、死亡数

 

2. コロナウイルスとは?

風邪の原因として有名なウイルスで、感染しても軽い風邪で済むことがほとんどです。一方で、過去にSARSMERSという重篤な感染症を過去に引き起こしたことがあります。

詳しくはこちらのコラムを参考にしてください。

 

3. 想定されている感染経路

ヒトヒト感染の中でも、飛沫感染が想定されています。これはインフルエンザを筆頭に一般的な風邪と同じ感染経路です。一方で、飛沫感染する病原体は接触感染もするので手洗いは欠かせません。

 

【飛沫感染】

  • 咳やくしゃみをしたときに、口や鼻から飛び出す細かい水滴を介して感染する
  • 空気感染と異なり、2m以上病原体が飛ぶことはほとんどない
     

【接触感染】

  • 皮膚や粘膜、病原体に汚染された環境を介して感染する
  • 新型コロナウイルスが手に付着した状態で目や口を触ると感染が成立しうる

 

4. 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2、2019-nCoV)の感染力

「一人が周囲の何人に感染を広げるかを数値化したもの」に基本再生産数(R0:アールノート)というものがあります。暫定値ではありますが、2020年1月29日に発表された論文では新型コロナウイルスのR0は2.2と報告されています。これは季節性のインフルエンザとほぼ同等で、SARSより低い数字となっています。ただし、今後のデータ解析によってこの数字は更に変わってきます。

 

5. 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2、2019-nCoV)の致死率

まだ疾患が見つかってから時間があまり経っていないため、数字は暫定値となります。暫定値ながら現在のところ新型コロナウイルスの致死率(正しくは死亡割合)は2-3%程度となっています。この数字は決して小さくないながら、過去のSARS(致死率:9.6%)やMERS(致死率:34.4%)と比較すると小さいものとなっています。

 

6. ワクチン

今のところワクチンは存在しませんが、世界的流行の背景を踏まえて世界各国でワクチン開発の動きが見られています。すでに新型コロナウイルスの分離に成功しており、空前のスピードで製造がなされる可能性があります。

 

7. 治療方法

ウイルスを攻撃するような薬はありませんが、症状が非常に強い人にはその状態から回復させるような治療(支持療法)を行い救命します。抗HIV薬や抗インフルエンザ薬、はたまた気管支喘息の吸入ステロイド薬が有効であったという報告はあるため、この事実を踏まえて実証段階に入ろうとしています。

 

8. 有効な予防方法

一般的な風邪と全く同じで、何よりも手洗いです。マスクに関しては、非常に小さな微生物であるウイルスから完全に身体を守るのには十分ではないため、装着によって100%の予防効果は期待できません。一方で、咳や痰の症状がある人は周囲にうつさないようにマスク着用(咳エチケット)を心がけてください。また、リスクを減らす意味では人と接触する場面でマスクを着用することは大切です。特に3密(密閉、密集、密着)と呼ばれる場面や大きな声を出すような場面では、症状がなくてもマスクを着用するほうが良いと考えられます。さらに「体調が悪い人と不必要に接触しないこと」や「自分の体調が悪いときには自宅にいること」も忘れないようにしてください。
流行期には人と人との距離を適切に保ち接触を最小限にする方策がとられます。これをソーシャル・ディスタンシング(Social Distancing)といい、感染症罹患者を極力増やさない狙いから、現在の日本でも推奨されています。暑い時期にはマスクの装着による熱中症のリスクも考えなければならないため、気温の高い環境下では周囲の人とある程度(2mが目安)離れているときにはマスクを外すことも大切です。

 

9. 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2、2019-nCoV)について知っておくと良いこと

感染者の多くは重症にならない

このウイルスに感染したら致命的というわけではありません。多くの人(およそ8割程度)は軽症で済むようで、中には無症状の人もいます。

 

現在の日本国内の流行状況は限定的ではあるが重大局面を迎えている

国内で判明している感染者は2月中旬までは湖北省に関連する人が中心でしたが、現在は一部に二次感染者、三次感染者が見られています。ですが、大流行せずになんとか感染コントロールができている状態です。今の流行状況であれば、疑わしい症状(発熱、咳、呼吸困難、筋肉痛など)が出ても、新型コロナウイルスによるものというよりは単なる風邪によるものの可能性のほうがはるかに高いです。特殊な理由がない限り、濃厚接触者や感染者の多い国に関連した人以外はPCR検査を受ける必要性は低いです。(検査のキャパシティの問題や検査の精度の問題がありますが、詳しくはこちらのコラムを参考にしてください)とはいえ、今後二次感染者(既感染者からうつされた人)や三次感染者(二次感染者からうつされたひと)が増えてきた場合には検査を受けるべき人も変わってきますので、最新流行状況には注意が必要です。

 

ロックダウン(都市封鎖)について

3月25日の小池都知事の会見において「ロックダウン」という言葉が用いられました。ロックダウンとは日本語で都市封鎖のことで、感染症流行の程度によってやむなく外出等の制限を要請するものです。これによって人と人との接触を最小限にして感染症の爆発的流行を阻止する狙いです。
法律的な罰則が付随するわけではないですし、交通機関などのインフラをストップさせるわけではないので、市民の生活が著しく阻害されるものではないのですが、感染症阻止のために強く要請されるものです。
もちろん食料などの物資が途絶えることはありませんので、買い溜めをする必要はありませんし、パニックにならずに落ち着いた行動をするようにしてください。

 

過度に恐れずに手洗いを徹底することが流行を阻止する最大のキー

一部にクラスターが見られてはいるものの少なくとも流行している状態ではないうえに、重症になりやすい人もある程度背景が見えているので、みなさんはあまりパニックにならずにやれること(手洗いの徹底と咳エチケット)を行うようにしてください。この心がけ一つで、自分だけでなく周囲の人(特に重症になりやすい人)に感染をうつさないようにすることができます

 

今後の状況によって、もちろん対応は変わってきますので、その都度このコラムの内容をアップデートしていきます。あまり不安に駆り立てられすぎないようにしつつ、みんなで流行を阻止する世の中にしていきましょう。
 

【参考】役立てて欲しいツール:「症状チェッカー

また、症状を入力すると考えられる病気について教えてくれる「症状チェッカー」というツールがあります。病気が心配な方は病気の知識を深めるのに役立ててください。

◎症状チェッカー
https://medley.life/symptoms/

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。