◆さらに詳しい説明をする効果は?
この研究には、肺がんの化学療法を受けている患者172人が参加しました。
参加者のうち62人には、基本的な説明に加えて、医学部卒の大学院生が4週間かけて毎週1回、治療に関係する食事と運動について詳しく説明し、参加者からの質問にも答えました。
ほかの110人には基本的な説明だけがなされました。
化学療法開始から5週目に、うつ症状などの健康状態が判定されました。
◆うつ症状が少なくなった
その結果、基本的な説明だけのグループでは70.91%の人にうつ症状がありましたが、詳しい情報提供を受けるグループの人では51.61%と少ない割合でした。
詳しい説明を受けて安心し納得したうえで治療を受けることで、結果にも違いが出るのかもしれません。
執筆者
Relationships between patient knowledge and the severity of side effects, daily nutrient intake, psychological status, and performance status in lung cancer patients.
Curr Oncol. 2015 Aug.
[PMID: 26300675]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。