2016.03.26 | コラム

胸のしこりをセルフチェック。乳癌の自己検診方法とは?

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この記事のポイント

乳がんに気付くきっかけになりやすい症状が、胸のしこりです。乳癌のしこりを自分でチェックできる自己検診について解説します。

乳癌乳がん)のチェックをする場合は、「胸のしこり」というのがひとつのキーワードであることはご存知の方も多いかもしれません。

がん細胞が大きくなったり、増殖したりすることで触れるしこりは大きくなります。乳癌ではこの胸にしこりが認められますが、逆に「胸にしこりがあるからといって乳癌か」という質問に対しては「NO」と答えられなければいけません。胸にしこりができる病気はほかにもあります。

胸のしこりがあるから必ず乳癌であるとは言えません。

 

多くの自治体で行われている乳がん検診は、2年に1回という場合がほとんどです(40歳以上の女性が対象)。その他は自費負担になります。「心配になったときに受ける」という設計ではないのです。

乳房のセルフチェックは、その文字の通り、自分で乳房をチェックすることです。自己検診で乳房の異常を感じた場合は、次の検診を待たずに、すぐに医療機関を受診することをお勧めします。その理由としては、胸のしこりを触れて感じるほどのときには、すでに腫瘍がかなり大きくなっていることが考えられるためです。そのため、自己検診の方法は以下になります(「患者さんのための乳がん診療ガイドライン2014年版」、日本乳癌学会より引用)。

図:乳がんのセルフチェックの方法のイラスト。乳房の変形・左右差・しこり、脇の下のしこり(リンパ節転移)などを調べる。

1. 鏡に向かい、腕を上げて、乳房の変形や左右差がないかをチェックする。

2. 渦を描くように手を動かして、指で乳房にしこりがないかチェックする。

3. 仰向けになって外側から内側へ指を滑らせ、しこりの有無をチェックする。

大事なことは、鏡の前で見てチェックをする、仰向けになって触ってチェック、リンパや乳頭のしこりをチェックという3つを行うことです。自己チェックは、閉経前の方では月経が終わってから1週間ほど経過するまでに行い、閉経後の方は定期的に毎月行うことが良いとされています。

 

胸にしこりがあるかどうか自分でチェックする「自己検診」について解説してきました。検診と検診の間の2年間でしこりが大きくなる場合もあります。そのため、普段から定期的に自己検診でチェックを行い、少しでも違和感を感じたら、速やかにお近くの医療機関を受診することが大事です。

執筆者

Shuhei Fujimoto

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。


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