2016.03.31 | コラム

脳出血の主な原因は高血圧。予防方法(食事や運動、禁煙など)を解説

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この記事のポイント

1.脳出血の原因は高血圧!?脳出血が起こるメカニズムについての解説
2.高血圧や脳出血は生活習慣病の一つ?生活習慣病についての解説
3.脳出血を防ぐにはどうしたらいい?予防法についての解説

脳出血の主な原因は高血圧です。高血圧は生活習慣病の一つで、そのまま放置しておくと脳の血管に悪影響をもたらします。今回は、高血圧を中心とした生活習慣病と脳出血の関係性、脳出血の予防について解説していきます。

◆脳出血の原因は高血圧!?脳出血が起こるメカニズムについての解説

脳を栄養している血管が破れてしまう疾患を脳出血と呼びます。脳出血は、脳穿通動脈と呼ばれる細い血管が破裂することを指し、この脳穿通動脈は脳の深い部分を栄養しています。そのため、脳出血発症すると、片麻痺脳出血を起こした脳と反対側の手足の麻痺)や感覚障害(手足のしびれや感覚の鈍さ)、重症の場合意識障害などの症状を引き起こします。

では、なぜ脳の血管が破裂してしまうのでしょうか?

その原因として大きく関与しているのが、高血圧です。血圧とは血液が血管内を流れる際に、血管の壁にかかる圧力のことを指します。高血圧の状態が長く続くということは、血管の壁に対して常に高い圧力が加わっているということですので、血管を傷つけることになります。やがて傷ついた血管は硬くもろくなります。もろくなった血管は小さな瘤(コブ)を作り、それが破裂したとき出血が起こります。このようなメカニズムで脳出血を発症すると言われています。

 

◆高血圧や脳出血は生活習慣病の一つ?生活習慣病についての解説

脳出血の主な原因は高血圧ですが、そもそもなぜ高血圧になるのでしょうか?

実は、高血圧は生活習慣病の一つと言われています。生活習慣病とは、「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣が、その発症・進行に関与する疾患群」と定義されています(厚生労働省)。つまり、日々の生活習慣の乱れが原因となり様々な疾患を引き起こしてしまう、あるいは進行させてしまうということです。生活習慣病と呼ばれるものは高脂血症糖尿病肥満メタボリックシンドローム)、心筋梗塞肺癌など様々ありますが、この中に高血圧脳卒中脳出血脳梗塞)も含まれます。

高血圧は、食習慣の乱れ、運動習慣の不足、休養の不足、喫煙、過剰な飲酒など、いずれによっても引き起こされます。食習慣に関して、高血圧を引き起こす原因として頻繁に言われていることは塩分の取りすぎです。塩分量が多いと、血液量を増やし濃度を調整しようとする反応が身体の中で起こります。すると、血液量が増えることにより血管の壁に与える圧力が高まります。血圧が高い状態が続くと結果の壁が硬く厚く(動脈硬化)なり血液の流れが悪くなります。

また、運動不足や肥満も高血圧を引き起こします。肥満の方の場合、そうでない人に比べて血流量が多く必要となります。その分心臓から全身に送り出す血液の量(心拍出量)も増え血管の壁に与える圧力が高くなります。さらに、休養不足睡眠不足も高血圧を引き起こします。人間の身体には自律神経と呼ばれる神経があります。自律神経は交感神経副交感神経によって構成されており、交感神経は体を動かす時に副交感神経は体を休める時や眠っている時に働くと言われています。この二つの神経のバランスが取れていることが身体内部を保つために必要なのですが、休養や睡眠が不足していると交感神経が働いている時間が長くなり、このバランスが崩れます。交感神経は血管を収縮させたり心拍出量を増やす働きがあるため血圧を高めてしまいます。

喫煙も煙草に含まれる物質が血管を収縮させる働きをもつために血圧を高めると言われています。飲酒はほどほどであれば良いですが、過剰な摂取は高血圧に関わると言われています。

 

◆脳出血を防ぐにはどうしたらいい?予防法についての解説

脳出血を防ぐためには、まず原因となる高血圧の予防を普段から行うことが必要です。高血圧は生活習慣病の一つなので、生活習慣の見直しが予防に繋がると言えます。

高血圧治療ガイドライン2014(日本高血圧学会)では、生活習慣の見直しとして以下の6つの項目が必要と言われています。

  • 減塩

1日の食塩摂取量を6g以下にする

  • 野菜・果物、脂質

野菜と果物、魚を積極的に摂取する。コレステロールや飽和脂肪酸の摂取を控える

  • 減量

BMI(体重÷〔身長×身長〕)が25未満であること

  • 運動

中等度の有酸素運動を定期的に(目標は毎日30分以上)行う

  • 節酒

飲酒の量を控える

  • 禁煙

禁煙する

その他、過剰なストレスは、交感神経優位の状態にしてしまうため、高血圧の原因になります。毎日の生活の中で十分な睡眠をとることやストレスの発散なども高血圧の予防として重要となってきます。

 

脳に栄養を送っている細い血管が破裂することを脳出血と言い、主な原因は高血圧です。高血圧は生活習慣病の一つであり、食生活・運動習慣・休養・喫煙・飲酒など日々の生活習慣の乱れによって引き起こされます。脳出血の予防にはまず原因となる高血圧の予防が必要であり、そのためには生活習慣の見直しが重要と言えます。

執筆者

中嶋 侑

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。


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