2016.03.22 | コラム

食後や空腹時のこんな症状は要注意! ?「低血糖」のセルフチェック

食後や空腹時のこんな症状は要注意! ?「低血糖」のセルフチェックの写真
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この記事のポイント

1. 低血糖はなぜ起こるの?
2. 低血糖の症状とは?
3. 低血糖になったら何をする?低血糖の治療法を簡単に解説

低血糖では、血液中のブドウ糖の濃度が低くなることで、寒気や冷や汗など様々な症状が見られます。症状をチェックすることで早くに発見できるかもしれません。今回は、低血糖の症状について解説します。

◆低血糖はなぜ起こるの?

低血糖は、通常であれば70mg/dl以上である血液中のブドウ糖濃度が、異常に低くなり、様々な症状を引き起こす病気です。基本的に、脳ではエネルギーとしてグルコース(糖)が必要であり、もしグルコースが少なくなったら中枢神経系の機能が低下する恐れがあります。そのため、血糖が低下することを防ぐ機能があります。その機能が破綻すると低血糖になります。低血糖が起きる原因は、主に2つに分けられ、ひとつは糖尿病インスリン治療を行っているといった「薬治療によるもの」、もうひとつはホルモン異常です。インスリン治療を行っている人の多くは、低血糖を経験していて、

低血糖発症頻度は軽症低血糖が30‐50%/年、意識障害がおきて第三者の助けが必要な重症低血糖が1‐6%/年である。

と言われています(重篤副作用疾患別対応マニュアル「低血糖」、厚生労働省・資料より引用)。正常では、低血糖になると、インスリンに対して拮抗するホルモンが分泌され、新たに糖が作られ、血糖を上昇させようとするという仕組みになります。

それでは、次に低血糖の症状について解説していきます。

 

◆低血糖の症状とは?

低血糖の症状は、個人差があるため、これから説明するすべての症状が当てはまるということは多くはないと思います。また、低血糖であっても無自覚である場合も少なくありません。低血糖ではどのような症状が見られるのでしょうか?

低血糖で現れる症状としては、交感神経症状(低血糖に対して分泌されるアドレナリンなどのホルモン分泌により起こる症状)、中枢神経症状(脳に供給されるグルコース(糖)が足りなくなって起こる症状)、脳の機能低下、その他に大きく分けられます。交感神経症状としましては、自律神経障害で見られるような症状、発汗、頻脈、顔面蒼白、振るえ、動悸、悪心、不安感、熱感、頭痛といった症状が見られます。

中枢神経症状では、糖が足りない状況に対して症状が現れるため、眠気、脱力、めまい、疲労感、集中力の低下などが見られます。その他にも、意識消失などが現れることも多く、低血糖が危険な症状をきたすことは言うまでもありません。特に昏睡では、昏睡時間が5時間以上経過すると、たとえ血糖が回復したとしても、何かしらの後遺症が残る可能性が高くなると言われています。

低血糖の症状についてより詳しく知りたい方は、「科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン2013、日本糖尿病学会」を参照してください。


低血糖になったら何をする?低血糖の治療法を簡単に解説

低血糖になった場合、迅速な対応が求められます。

意識が保たれている場合では、まずブドウ糖、無ければジュースや砂糖といったものを摂取すると良いでしょう(服用している薬によっては、糖分の中でも特に「ブドウ糖」であることが大切な場合もありますので注意が必要です)。もし意識障害などが起きていて、口からの摂取が難しい場合では、まず糖分を歯肉に含ませることで改善するかもしれません。ただしジュースなどの水分を意識が無い方の口に流し込むのは危険ですのでご注意下さい。インスリンを用いた治療を行っている場合では、グルカゴン(インスリンと逆の作用を持つホルモン)を使用することもあります。

 

今回は、主に低血糖の症状について解説してきました。軽く見られがちな低血糖ですが、非常に怖い症状をきたすことも多くあります。少しでもおかしな状況が続くようでしたら、お近くの医療機関を受診するようにしましょう。

執筆者

Shuhei Fujimoto

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。


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