2016.03.11 | ニュース

ブロッコリーが脂肪肝を防ぐ?

マウスの6か月後の変化
from The Journal of nutrition
ブロッコリーが脂肪肝を防ぐ?の写真
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脂肪肝の一種である非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、進行して肝硬変や肝細胞がんの原因になる危険性があります。野菜が少なく偏った食事はNAFLDの危険性を増やします。これに対するブロッコリーの効果を調べた研究を紹介します。

◆ブロッコリーを与えたマウスの肝臓はどうなるか?

研究班は、ブロッコリーを食べることで得られる効果を調べるため、マウスにブロッコリーを食べさせる実験を行いました。マウスの普通のエサと、脂肪と糖分の多いエサに、それぞれ重量比で10%のブロッコリーを加えたものと加えないものを用意し、マウスに与えて飼育しました。

さらにマウスに発がん性物質を繰り返し与え、その後6か月経ってから、与えたエサによって肝臓の状態に違いがあるかを調べました。

 

◆NAFLDが抑えられた

次の結果が得られました。

ブロッコリーを与えたマウスは肝臓の中性脂肪が少なく(P<0.001)、NAFLDスコアが低く(P<0.0001)、血漿ALTが低く(P<0.0001)、肝臓CD68(+)マクロファージの活性が抑制され(P<0.0001)、肝臓内の新生物の発生と進行が遅くなった。

ブロッコリーを与えたマウスのほうが、肝臓の検査で見られた中性脂肪の量、NAFLDの度合いなどが少なくなっていました。さらに、肝臓の腫瘍の発生と進行が遅くなっていました。

 

この結果が人間にも当てはまるかどうか、またどの程度の量のブロッコリーを食べることに相当するかは別に考える必要があります。NAFLDにはさまざまな症状や致命的な状態を引き起こす危険性があり、予防や治療について多くの研究が続けられています。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Dietary Broccoli Lessens Development of Fatty Liver and Liver Cancer in Mice Given Diethylnitrosamine and Fed a Western or Control Diet.

J Nutr. 2016 Mar.

[PMID: 26865652]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。