2016.03.13 | コラム

蕁麻疹の種類は何がある?原因や症状の違いや検査方法を解説

ばつ
蕁麻疹の種類は何がある?原因や症状の違いや検査方法を解説の写真
(C) Adiano - Fotolia.com

この記事のポイント

1. 蕁麻疹にはどんな種類があるの?
2. 蕁麻疹の種類は、それぞれどんな特徴があるの?
3. 蕁麻疹の検査方法を解説

赤い膨疹(発疹が膨らんでいる状態)や紅斑が見られる蕁麻疹。その種類が非常に多く、どのような蕁麻疹であるかは見分けがつかないものもあります。今回は、蕁麻疹の種類や原因、症状の違い(特徴)について検査方法と合わせて解説します。

◆蕁麻疹にはどんな種類があるの?

蕁麻疹と一言で示しても、実は様々な種類の蕁麻疹があります。蕁麻疹診療ガイドラインによると、大きく分けて特発性蕁麻疹、刺激誘発型の蕁麻疹、血管性浮腫、その他に分けられます。それらの中に、さらにいくつかの種類の蕁麻疹が含まれます。

蕁麻疹には、かなり多くの種類と似たような疾患があることがわかります。次に、それぞれどのような特徴があるかを解説します。

 

◆蕁麻疹の種類は、それぞれどんな特徴があるの?

ここでは、特発性の蕁麻疹、刺激誘発型とその他の一部について解説します(以下の説明は、蕁麻疹診療ガイドラインを参照して作成)。血管性浮腫については、別の機会に譲りたいと思います。

  • 特発性の蕁麻疹
    • 直接の原因が不明で、膨疹(まだら模様の赤みが膨らんだ発疹)が見られるものです。原因としては、ストレス、疲労、食べ物などが考えられますが、特定はできません。
    • 急性蕁麻疹は、発症後の期間が1か月以内の蕁麻疹を指します。子供の場合では、かぜなどに伴って起きることが多いものです。
    • 慢性蕁麻疹は、発症後の期間が1か月以上の蕁麻疹を指します。夜に悪化する例が多いと言われています。
  • 刺激誘発型の蕁麻疹
    • アレルギー性の蕁麻疹では、アレルゲンとなる食べ物などの物質に触れたり、アレルゲンが体内に入ることで、蕁麻疹を発症します。
    • 食物依存性運動誘発アナフィラキシーは、特定の食べ物を摂取したあと、数時間以内に運動をすることで起こるアナフィラキシー反応のことです。エビ(甲殻類)や小麦などによる報告がされています。
    • 非アレルギー性の蕁麻疹は、食べ物などで起こりますが、アレルギー症状は見られず、蕁麻疹が見られるものです。食べ物としては、豚肉、サバなどが報告されています。
    • アスピリン蕁麻疹は、アスピリン、NSAIDsといった薬によって起こる蕁麻疹です。
    • 物理性蕁麻疹は、肌に機械的な刺激を受けることで起きる蕁麻疹です。日光によって起きる、日光蕁麻疹や水によって起きる水蕁麻疹、温熱・寒冷刺激によって起きる温熱蕁麻疹、寒冷蕁麻疹などがあります。
    • コリン性蕁麻疹は、発汗によって起きる蕁麻疹です。精神的な緊張によっても発症します。
  • その他

このように、症状や発症するまでの過程によって、いろいろな種類の蕁麻疹があります。詳しい診断は、医療機関を受診する必要があります。

 

◆蕁麻疹の検査方法を解説

蕁麻疹を発症する仕組みは、前述のように様々なですが、大きく分けると、アレルギーによるものであるか、そうではないものに分けられます。アレルギーが原因で蕁麻疹を発症する場合は、アレルギー検査として、血液検査や、アレルゲン(アレルギーのもととなる物質)と思われるまたは疑われる物質を皮膚に注射したり(皮内テスト)、針を用いる検査(ブリックテスト)などを行うことで判定することができます。物理性蕁麻疹のように、物理的な刺激によって発症する蕁麻疹の場合は、その原因となる刺激を与えて確認する検査を行います。

一方、アレルギーが原因ではないもの(非アレルギー性)の場合は、それまでの経過や皮膚症状、皮膚以外の体に現れている症状などから、蕁麻疹以外で疑われる病気を除いていきます。しかし、原因がわからないことも多く、その場合は詳しい検査を行わないこともあります。

 

今回は、蕁麻疹の種類や特徴の違い、検査方法について解説してきました。様々な種類の蕁麻疹がありますので、自分で判断せず、医療機関を受診して指示をもらいましょう。

執筆者

Shuhei Fujimoto

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。