2016.03.04 | コラム

脱水だけが原因ではない!ストレスにも要注意!?脳梗塞の予防法について解説

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この記事のポイント

1.高血圧、脂質異常症、糖尿病、心房細動には注意!早めに対処しておきたい基礎疾患について
  2.脱水に注意!!水分摂取の必要性について
3.ストレスも脳梗塞の原因になる!?過度なストレス回避は脳梗塞の予防に重要!
4.脳梗塞は再発する?再発予防について

脳梗塞は発症してしまうと、損傷した脳の場所によっては大きな後遺症をもたらす恐ろしい病気です。そして、その後遺症は日常生活の弊害となり社会復帰の大きな壁として立ちはだかります。今回は、脳梗塞の予防法について解説していきます。

◆高血圧、脂質異常症、糖尿病、心房細動には注意!早めに対処しておきたい基礎疾患について

脳梗塞は脳の血管が詰まることにより、脳細胞が死んでしまい様々な症状が引き起こされる病気です。脳梗塞の最大の原因として、高血圧、脂質異常症糖尿病心房細動などが挙げられます。それではなぜ、これらが脳梗塞を引き起こす原因になるのでしょう?

脳梗塞は、その発症機序により、いくつかのタイプに分けられます。

1つ目がアテローム血栓脳梗塞です。アテロームとはいわゆる脂肪の塊であり、悪玉コレステロールが多いと脂肪の塊が血管の壁に沈着しやすくなります。この血管壁に脂肪が溜まっていくことをアテローム硬化と呼びますが、これにより脳梗塞が引き起こされやすくなると言われています。脂質異常症糖尿病などが原因となるのはこのためです。 次に心原性脳梗塞と呼ばれるタイプがあります。これは、心臓で適切な拍動ができなくなったことで、心臓内の血液がよどみ、固まり、結果として血の塊を形成してしまい、その血の塊が血液の流れに乗り脳の血管を詰まらせてしまうというものです。心房細動と呼ばれる不整脈の一つが原因になると言われているので、心房細動がある方は特に注意が必要となります。 3つ目がラクナ梗塞と呼ばれるタイプです。ラクナ梗塞は脳内の細い血管が詰まることで小さな脳梗塞が起こるものですが、高血圧が最大の原因となります。高血圧は、持続的に脳の血管に高い圧力をかけるので、血管がもろくなりやすくなります。他のタイプにおいても高血圧は危険な脳梗塞の原因となります。

 

◆脱水に注意!!水分摂取の必要性について

脳梗塞は夏に起こりやすいことが知られています。その理由は脱水です。体内の水分量が減ると血液が濃くドロドロとした状態になり、脳の血管が詰まりやすくなるためです。また、脳梗塞は朝に起こりやすいとも言われています。人は寝ている間、利尿作用(おしっこをしようとする作用)が進み血圧も起床時より低下します。つまり、気づかない間に脱水傾向になっているのです。そのため、寝ている間に脳梗塞を発症し発見が遅れるというケースも少なくありません。 もちろん夏だけでなく、冬の季節に乾燥した部屋に一日中いることなども脱水の原因になります。こまめな水分摂取、特に寝る前に水分を取ることは予防として大切と言えます。

 

◆ストレスも脳梗塞の原因になりうる!?過度なストレス回避は脳梗塞の予防に重要!

脳梗塞には、ストレスも関与していると言われています。体内にはストレス時に分泌されるホルモンがあります。そのホルモンは適度なストレス下では悪さをしませんが、過度なストレスになると免疫力を低下させたり、血糖値を高めすぎてしまう悪影響を与えます。また、ストレス状態は交感神経が優位な状態といえます。人は誰でも自律神経というものが無意識で常に働いており、緊張時(日中活動時など)は交感神経が、安静時(睡眠時など)は副交感神経がそれぞれ優位になり、1日のバランスを取っています。交感神経が優位な時には血管は収縮(細くなること)します。この状態が長く続くと血管は常に収縮してしまい、血管を細め血圧も高めてしまいます。そのため、脳梗塞を発症する危険性も高くなるのです。 過度なストレスはなるべく回避し、十分な睡眠を定期的に取ることが重要です。

 

◆脳梗塞は再発する?再発予防について

一度脳梗塞にかかると、再発のリスクは高いと言われています。

脳梗塞を発症した後は、前述した脳梗塞のタイプによっても使用される薬剤は変わってきます。アテローム血栓性脳梗塞の場合は、血の塊を出来にくくする抗血小板剤が、心原性脳梗塞の場合は血が固まりにくくなる抗凝固剤が選択されることが多いです。

再発を予防するためには、喫煙や飲酒も控えた方が良いでしょう。喫煙は悪玉コレステロールを増やす傾向があり、血圧も高める作用があります。飲酒も血圧を高める作用があります。また、利尿作用もあるため脱水を引き起こしやすいということも言えます。

 

脳梗塞は、高血圧、脂質異常症糖尿病心房細動などが原因の一部となって発症する病気です。これらの疾患をもともと指摘されていなくても、普段の生活習慣において知らず知らずのうちに脳の血管を傷つけている可能性もあります。食生活の管理や睡眠管理など身近にできる予防からまずは取り組んでいくことが大切です。

執筆者

中嶋 侑

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。


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