2016.02.11 | ニュース

週に2回のブルーベリーで呼吸機能低下が防げる?

839人の兵役経験者を対象に検証
from The American journal of clinical nutrition
週に2回のブルーベリーで呼吸機能低下が防げる?の写真
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呼吸機能の低下は加齢による健康への影響のひとつです。アントシアニンはポリフェノールの一種でブルーベリーなどに含まれる成分です。アントシアニンの呼吸機能低下への効果が調べられました。

◆アントシアニンは呼吸機能低下に有効?

今回の研究は、60代前後の兵役経験者839人を対象に行われました。対象者は1992年から2008年の間に、2回から5回に及び肺活量などの検査を受けました。食事によるアントシアニンの摂取量は検査を受ける度にアンケートで調べられました。これらのデータが集められ統計解析が行われました。

 

◆アントシアニンが呼吸機能低下を緩くする事と関連

次の結果が得られました。

摂取量がゼロの人か非常に低い人と比べて、1週間に2食分以上のアントシアニンを多く含んだブルーベリーを食べた人は、1秒量の低下が22.5(95% 信頼区間: 10.8, 34.2)ml/年遅く、と努力肺活量の低下が37.9(95% 信頼区間: 22.1, 53.7)ml/年遅いことと関連した。

アントシアニンを多く含むブルーベリーを1週間に2食以上食べた人は、年齢を重ねるごとによって起こる呼吸機能の低下が緩くなるということが報告されました。

 

ブルーベリーを食べる事でアントシアニンを摂取することは年をとっても正常に呼吸するために良い事かもしれません。ただし、年齢などが違う人にも当てはまるかどうかといった面を含め、正確な効果を明確にするためには、さらなる研究が必要かもしれません。

執筆者

宮本 望都喜

参考文献

Dietary anthocyanin intake and age-related decline in lung function: longitudinal findings from the VA Normative Aging Study.

Am J Clin Nutr. 2016 Feb.

[PMID: 26791184]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。