2016.02.09 | ニュース
うつ症状がリハビリの効果に与える影響
24人の脳卒中の参加者を対象に検証
from Restorative neurology and neuroscience
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脳卒中による麻痺の改善には、やる気などの精神面が多く関係します。脳卒中後は23%がうつ症状がみられると報告されています。今回は脳卒中患者に対して聴覚を利用するリハビリを行い、うつ症状が影響を及ぼすか検証しています。
◆ 聴覚を利用したリハビリの効果
24人の脳卒中の方が対象となりました。体が動くと音が鳴る装置を利用して腕を動かす練習を行いました。練習前と練習後すぐ、3ヶ月後に効果を測定しました。
参加者はある程度以上のうつ症状があるかないかで2つのグループに分けられ、障害や腕の使用頻度が変化するか比較されました。
◆ うつ症状がないグループで腕の使用が改善した
次の結果が得られました。
うつ症状のグループはうつ症状がないグループと比較するとFugl-Meyerスコアは低く、代償性体幹変位がより多く、肩関節水平外転範囲が狭かった。
うつ症状がないグループのほうが腕の動きがより改善していました。
うつ症状があることで、腕の動きのリハビリにも影響を与えるのかもしれません。
執筆者
参考文献
Depressive symptoms influence use of feedback for motor learning and recovery in chronic stroke.
Restor Neurol Neurosci. 2015 May.
[PMID: 26444639]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。