◆ 聴覚を利用したリハビリの効果
24人の脳卒中の方が対象となりました。体が動くと音が鳴る装置を利用して腕を動かす練習を行いました。練習前と練習後すぐ、3ヶ月後に効果を測定しました。
参加者はある程度以上のうつ症状があるかないかで2つのグループに分けられ、障害や腕の使用頻度が変化するか比較されました。
◆ うつ症状がないグループで腕の使用が改善した
次の結果が得られました。
うつ症状のグループはうつ症状がないグループと比較するとFugl-Meyerスコアは低く、代償性体幹変位がより多く、肩関節水平外転範囲が狭かった。
うつ症状がないグループのほうが腕の動きがより改善していました。
うつ症状があることで、腕の動きのリハビリにも影響を与えるのかもしれません。麻痺の改善のためには精神面のサポートの重要性がうかがえます。
執筆者
Depressive symptoms influence use of feedback for motor learning and recovery in chronic stroke.
Restor Neurol Neurosci. 2015 May.
[PMID: 26444639]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。