2016.02.12 | ニュース

脳卒中後にゲームを行うと上肢の動きが改善する?

施設入所中の脳卒中の方に対して検証
from Games for health journal
脳卒中後にゲームを行うと上肢の動きが改善する?の写真
(C) denissimonov - Fotolia.com

脳卒中による麻痺に対するリハビリは電気刺激や繰り返し動かす方法など様々な方法が試されています。今回は、ゲームの中にいるような錯覚になるバーチャルリアリティゲームを用いて麻痺した腕の機能が変化するかを検証しています。

◆バーチャルリアリティゲームがもたらす効果

施設に入所中の脳卒中の方が対象となりました。バーチャルリアリティゲームをリハビリとして利用出来るように改良したのものを使用しました。トーナメント競争などを取り入れ、集中的に8週間行った後、間隔を空けて2週間ずつのリハビリ強化期間を3回繰り返し、それぞれの前後で上肢(腕と手先)の動く範囲が増えるか検証しました。

 

◆楽しくリハビリが行え、上肢の動く範囲が増えた

次の結果が得られました。

上肢の動く範囲はトーナメントの前と後の間で上肢運動の変数23項目のうち18について改善した(P=0.01)。参加者はパートナーと遊んで楽しむことができたと自己申告した(5.0満点中4.7点)。

麻痺した手と腕の機能とうつ症状のレベルはゲーム後に維持された。

トーナメントの前後を比べると、上肢の動作に改善が見られました。また、参加者の多くはリハビリを楽しむことができたと答えました。

 

脳卒中発症後時間が経過していても上肢の動く範囲を向上させることができ、さらには楽しみながらリハビリが行えたことは良い結果です。楽しむということが機能が改善するポイントの一つなのかもしれません。

執筆者

PT K.S

参考文献

A Rehabilitation First-Tournament Between Teams of Nursing Home Residents with Chronic Stroke.

Games Health J. 2016 Jan.

[PMID: 26741697]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。


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