2016.01.26 | ニュース

前十字靭帯の手術から3年、治りが悪かった人の特徴とは

93人の治療から
from Arthritis care & research
前十字靭帯の手術から3年、治りが悪かった人の特徴とはの写真
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前十字靭帯損傷はスポーツなどでよく起こり、治療法のひとつに手術があります。手術のあとはスポーツに復帰できる場合が多いと言われていますが、個々の場合で差があります。手術から3年後の状態を予測する研究が行われました。

◆93人の3年後の検査

前十字靭帯は、膝関節の中にあり、傷付くと痛みや腫れが出たり、膝をうまく動かせなくなることがあります。適切な治療が行われなかったときなどで、半月板損傷変形性膝関節症をともなうこともあります。

この研究は、前十字靭帯再建術という手術で治療された患者93人を対象として、手術から1年後と3年後の検査結果から、3年後の結果に関係している要因は何かを調べました。

 

◆膝蓋大腿関節軟骨の損傷があると3年後の状態が悪い

データの解析から次の結果が得られました。

前十字靭帯再建術後1年の時点で膝蓋大腿関節軟骨の損傷があることは、術後3年でのKOOSのすべてのサブスケールがより悪いことを予言した(P≦0.01)。

手術後1年の画像検査で膝蓋大腿関節軟骨に損傷が見られた人では、手術後3年で膝の痛みや運動機能のスコアが悪い傾向がありました。

膝蓋大腿関節軟骨は、膝蓋骨(膝の皿)と大腿骨(太ももの骨)の間にある関節の軟骨で、スポーツで傷付く場合もあります。

 

手術から1年後の検査で3年後の状態を予測できれば、長期的な治療としてより適切な方法を選ぶ役に立つかもしれません。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Early patellofemoral osteoarthritis features 1 year after anterior cruciate ligament reconstruction predict symptoms and quality of life at 3 years.

Arthritis Care Res (Hoboken). 2015 Oct 16. [Epub ahead of print]

[PMID: 26473410]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。