2016.01.15 | ニュース

禁煙を助ける薬、ブプロピオンを使うと禁煙後の体重が変わる?

青少年296人の研究から
from Obesity (Silver Spring, Md.)
禁煙を助ける薬、ブプロピオンを使うと禁煙後の体重が変わる?の写真
(C) tcsaba - Fotolia.com

禁煙後は体重が増えやすいと言われています。しかし、禁煙を助ける作用があるブプロピオンを使った人で、禁煙してから短期的に体重が軽くなる傾向が見られたことが報告されました。

◆ブプロピオンを使って禁煙

ブプロピオンは日本では未承認の薬で、禁煙を助ける効果と、抗うつ薬としての作用が知られています。

この研究は、喫煙している青少年296人を対象としました。対象者はブプロピオンを1日300mg飲むグループ、1日150mg飲むグループ、偽薬を飲むグループに分けられ、治療開始から6か月のBMI(体重÷身長の2乗)を比較されました。

 

◆禁煙後少しの間の体重が軽くなる?

次の結果が得られました。

ブプロピオン300mg/日のグループの青年は、禁煙後6週時点でのBMIのz値に有意な減少があった(β=-0.16、信頼区間-0.29から-0.04、P=0.01)。この結果は6か月のフォローアップでは維持されなかった。

ブプロピオンを300mg飲んだグループの人は、禁煙してから6週間のBMIが、ほかのグループよりも小さくなっていました。しかし、6か月の研究終了時点では違いが見られませんでした。

 

ブプロピオンにはまれな副作用による自殺念慮を懸念する意見もありますが、国によってはよく使われています。喫煙はさまざまな病気に強く関わっているため、禁煙は健康のため重要です。禁煙のためブプロピオンを検討する場合には、この報告もひとつの材料になるかもしれません。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

BMI changes in adolescents treated with bupropion SR for smoking cessation.

Obesity (Silver Spring). 2016 Jan.

[PMID: 26692579]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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