◆16~42歳の男女のデータを集計
イギリスの長期追跡研究における16〜42歳の男性と女性を対象として、仕事、結婚と子育てに関するデータを年齢ごとに追って調査し集計しました。そこで得られた生活歴と、45歳から46歳時点でのウエスト、血圧、HDLコレステロール、中性脂肪、HbA1c(糖尿病の指標)の検査値の関連について、統計解析を行いました。
◆若いうちに子供が産まれた人に関連
解析の結果、仕事や結婚・離婚の状態に関係なく、若いうちに子供が産まれた人で、検査値が統計学的に有意に悪いことが分かりました。これは性別による差はありませんでした。
家庭を持つと「幸せ太り」する人や、妊娠して子供を産む前後で体質や食習慣が変わる人もいます。今回の研究結果は、このような変化に関係があるのかもしれません。何が原因かはこの結果からは特定できませんが、子育てとあわせて自分の体調を考えるのも大事なことです。
執筆者
Work-family life courses and metabolic markers in mid-life: evidence from the British National Child Development Study.
J Epidemiol Community Health. 2015 Dec 11.
[PMID: 26659761]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。