2016.01.04 | ニュース

太っている方が脳卒中後の動作能力が高くなりやすい?

2,057人を分析
from BMJ open
太っている方が脳卒中後の動作能力が高くなりやすい? の写真
(C) Ljupco Smokovski - Fotolia.com

肥満が脳卒中などの原因になりうることはよく知られていますが、逆に太っている人のほうが死亡率が低いというデータが見られることもあります。今回の研究では、体格と脳卒中後の動作能力にどのような関連があるか検証しました。

◆体格と日常生活の動作能力の関係は?

今回の研究では、脳梗塞患者2,057人を対象に、発症後6ヶ月時点での動作能力と、体格との関連を検証しました。

体格は、BMI(体格指数、体重÷身長の2乗)が18.5未満(痩せ型)、18.5以上23未満(正常)、23以上25未満(過剰体重)、25以上30未満(肥満)、30以上(極端な肥満)に分けて検証しました。

 

◆65歳以上では、BMIが高い方が脳卒中後の動作能力が高い

以下の結果が得られました。

多重線形回帰により、高齢者群の脳卒中後6ヶ月時点でのFIMは、交絡変数で調整後、極端に肥満であることと有意に関連していた(β=7.95、p<0.05)。

65歳以上では、極端な肥満の人は、脳卒中を発症してから6ヶ月後の日常生活の動作能力が高いという結果でした。

 

肥満脳卒中を発症する危険性を上げると言われていますが、その後の動作能力には良い影響を与えるあるかもしれません。しかし、この関連性にはさまざまな背景要因、例えば脳卒中の回復に重要である栄養などが影響している可能性もあります。今回の研究結果は、「太っていることは良いことだ」という結論ではないことに留意しつつ、回復を促す要素がさらに明らかになることに期待したいです。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Effect of obesity on functional outcomes at 6 months post-stroke among elderly Koreans: a prospective multicentre study.

BMJ Open. 2015 Dec 18

[PMID: 26685024]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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