2015.12.28 | ニュース

過敏性腸症候群には短鎖炭水化物の少ない食事じゃなくてもいい

75人を分析
from Gastroenterology
過敏性腸症候群には短鎖炭水化物の少ない食事じゃなくてもいい の写真
(C) T. L. Furrer - Fotolia.com

過敏性腸症候群は、検査で異常が見られないものの、便秘や下痢が続く症状の総称です。今回の研究では、腸内で吸収されにくいと言われている短鎖炭水化物が少ない食事の効果を検証しました。

◆短鎖炭水化物が少ない食事と従来の食事を比較

短鎖炭水化物を少なくする食事は、過敏性腸症候群の治療に役立つかもしれないとして提唱されています。

今回の研究では、過敏性腸症候群の75人を対象に、短鎖炭水化物をあまり含まない食事と従来過敏性腸症候群で推奨されてきた食事(食事量、脂肪や不溶性線維などを少なくした食事)を比較しました。食事療法は4週間継続しました。

 

◆短鎖炭水化物が少ない食事じゃなくても良い?

以下の結果が得られました。

過敏性腸症候群の重症度は、介入中どちらの群でも減少し(両群で、食事療法前と4週間終了時点で比較し、p<.0001)、群間で有意差は見られなかった(p=.62)。

短鎖炭水化物を少なくした食事でも、従来推奨されてきた食事でも過敏性腸症候群の重症度は改善し、その差は見られなかったという結果でした。

 

過敏性腸症候群に対して、短鎖炭水化物を少なくしても、脂肪や不溶性線維などを少なくしても同じような効果であったという研究結果でした。人によっては両方の選択肢があるかもしれないということを参考にしても良いかもしれません。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Diet Low in FODMAPs Reduces Symptoms of Irritable Bowel Syndrome as Well as Traditional Dietary Advice: A Randomized Controlled Trial.

Gastroenterology. 2015 Nov

[PMID: 26255043]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。


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