2型糖尿病患者の病状を改善する肥満外科手術

2型糖尿病の原因の1つには肥満が知られています。そこで、様々な種類の肥満外科手術を受けた2型糖尿病の患者と手術を受けていない患者を比較して、どの種類の肥満外科手術が病状を軽減するかなどを調べました。
◆肥満外科手術を受けた2型糖尿病患者569人を調査
2005年~2012年に肥満外科手術を受けた記録があり、体格指数(
肥満外科手術を、「胃バンディング術」、「ルーワイ胃バイパス術」、「スリーブ状胃切除術」、「その他/不明」に分類しました。
◆肥満外科手術を受けた患者は、受けていない患者に比べ症状が軽減
肥満外科手術を受けた2型糖尿病患者では「1,000人年あたり94.5人で糖尿病が寛解」、肥満外科手術を受けていない2型糖尿病患者では「4.9人で糖尿病が寛解」と、肥満外科手術を受けた2型糖尿病患者のほうが
この調査の結果は、肥満外科手術で2型糖尿病の病状が大きく改善したことを示しています。ただし、実際に手術を受けようとするときには、手術のリスクを、手術で得られるメリットと天秤にかけて判断する必要があります。
執筆者
Remission of Type 2 Diabetes Mellitus in Patients After Different Types of Bariatric Surgery: A Population-Based Cohort Study in the United Kingdom.
JAMA Surg. 2015 Sep 30
[PMID: 26422580]
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