2015.12.20 | ニュース

2型糖尿病患者の病状を改善する肥満外科手術

英国の調査研究より
from JAMA surgery
2型糖尿病患者の病状を改善する肥満外科手術の写真
(C) satyrenko - Fotolia.com

2型糖尿病の原因の1つには肥満が知られています。そこで、様々な種類の肥満外科手術を受けた2型糖尿病の患者と手術を受けていない患者を比較して、どの種類の肥満外科手術が病状を軽減するかなどを調べました。

◆肥満外科手術を受けた2型糖尿病患者569人を調査

2005年~2012年に肥満外科手術を受けた記録があり、体格指数(BMI、体重÷身長の2乗)が35以上の重度の肥満患者の中から2型糖尿病患者569人を特定し、肥満外科手術を受けていない糖尿病患者1,881人と比較しました。

 

肥満外科手術を、「胃バンディング術」、「ルーワイ胃バイパス術」、「スリーブ状胃切除術」、「その他/不明」に分類しました。

 

◆肥満外科手術を受けた患者は、受けていない患者に比べ症状が軽減

肥満外科手術を受けた2型糖尿病患者では「1,000人年あたり94.5人で糖尿病が寛解」、肥満外科手術を受けていない2型糖尿病患者では「4.9人で糖尿病が寛解」と、肥満外科手術を受けた2型糖尿病患者のほうが症状が軽減する割合が、手術を受けていない糖尿病患者より大きくなりました。大きな効果は、「胃バイパス術」、「スリーブ胃状胃切除術」、「そして胃バンディング術」の順でみられました。


この調査の結果は、肥満外科手術で2型糖尿病の病状が大きく改善したことを示しています。ただし、実際に手術を受けようとするときには、手術のリスクを、手術で得られるメリットと天秤にかけて判断する必要があります。

執筆者

後藤由佳利

参考文献

Remission of Type 2 Diabetes Mellitus in Patients After Different Types of Bariatric Surgery: A Population-Based Cohort Study in the United Kingdom.

JAMA Surg. 2015 Sep 30

 

[PMID: 26422580]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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