腰痛は個別にリハビリした方が効果あり

腰痛に対する治療では、痛み止めの薬や日常生活での注意も大切な一方で、リハビリテーションの需要も高まってきています。今回の研究では、生活指導に個別リハビリテーションを加えたときの効果を検証しました。
◆生活指導と個別リハビリテーションを組み合わせると?
今回の研究では、腰痛患者300人を対象に、
個別リハビリテーションは、患者一人一人の状態に合うように調整して行われました。
◆個別リハビリテーションにより腰痛がより改善
以下の結果が得られました。
10週時点(腰痛:1.3、95%信頼区間0.8-1.8、下肢:1.1、95%信頼区間0.5-1.7)および26週時点(腰痛:0.9、95%信頼区間0.4-1.4、下肢:1.0、95%信頼区間0.4-1.6)での腰痛と下肢痛に対して、個別
理学療法 を優位とする群間の有意 な差が認められた。
個別にリハビリテーション(理学療法)を行うと、生活指導だけのときよりも腰痛がより改善するという結果でした。
これまでも腰痛に対する様々な治療法を紹介してきました。今回の研究は、リハビリテーションのなかでも個々人に合わせた理学療法の効果を示したものです。治療の考え方として参考にしても良いかもしれません。
執筆者
Individualised physiotherapy as an adjunct to guideline-based advice for low back disorders in primary care: a randomised controlled trial.
Br J Sports Med. 2015 Oct 20
[PMID: 26486585]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。