2015.11.07 | ニュース

手首を骨折した後にすぐに握力を上げるには何をしたら良い?

ランダム化比較試験により検証
from Archives of physical medicine and rehabilitation
手首を骨折した後にすぐに握力を上げるには何をしたら良い? の写真
(C) VadimGuzhva - Fotolia.com

橈骨遠位端骨折は、転倒や転落、事故などによって起こる手首の骨折です。手首などの筋力を回復させるために、長期間のリハビリを行うことが一般的です。しかし今回の研究では、橈骨遠位端骨折後の握力を即時的に改善させる方法が報告されました。

◆手首を反復して反る運動を行う群と対照群にランダムに振り分け

今回の研究では、片側の橈骨遠位端骨折を受傷した28人を、手首の運動を行う群と運動をまったく行わない群にランダムに分けました。

手首の運動を行う群では、手に重りを付け、手首を反って止める運動を1分間で10回のペースで、休憩を挟みながら計30回反復して行いました。

 

◆手首の運動を行った群では握力が改善

手首の運動を行った群では、運動直後の握力(平均15.0kgから16.4kg)で統計的に有意な改善が認められましたが、運動を行わなかった群(握力:平均15.0kgから15.3kg)では認められませんでした

 

手首の運動を行うことで、運動直後の握力が改善するという研究結果でした。握力が即時的に改善することで、その後の動作練習などに有用である可能性を考えると、準備運動として考えてもよいかもしれません。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Immediate effects of repetitive wrist extension on grip strength in patients with distal radial fracture.

Arch Phys Med Rehabil. 2015 May

[PMID: 25316180]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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