2015.11.01 | ニュース

いびきと眠気だけではなかった?睡眠時無呼吸とほかの病気の関係とは

アメリカ65歳以上の5,888人の解析

from Diabetes care

いびきと眠気だけではなかった?睡眠時無呼吸とほかの病気の関係とはの写真

睡眠時無呼吸症候群は、肥満の人に多く、眠っている間に空気の通り道がふさがってしまうことが原因と言われています。ほかの病気とも関係があるかどうかについて、調査データを解析する研究が行われました。

◆65歳以上の人で睡眠時無呼吸と2型糖尿病の関係を解析

研究班は、アメリカで65歳以上の人5,888人を対象に行われた調査のデータを使い、睡眠時無呼吸症候群に関係する無呼吸、不眠の症状と、2型糖尿病の診断との関連について、統計解析を行いました。

 

◆無呼吸、眠気で2型糖尿病が多い

次の結果が得られました。

2型糖尿病発症のリスクは、観察された無呼吸(ハザード比1.84、95%信頼区間1.19-2.86)、[...]、日中の眠気(ハザード比1.54、95%信頼区間1.13-2.12)と正の関連があった。対照的に、不眠症状とグルコース代謝または2型糖尿病の新規発症との間に一定した関連は見られなかった。

無呼吸、日中の眠気の症状があった人で、その後2型糖尿病と診断される場合が多くなっていました。不眠には関連が見られませんでした。

 

無呼吸や眠気の症状は、肥満などによって2型糖尿病を起こしやすい状態のサインなのかもしれません。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Sleep Disturbances and Glucose Metabolism in Older Adults: The Cardiovascular Health Study.

Diabetes Care. 2015 Nov

[PMID: 26384390]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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