子どものかぜの症状、原因ごとの特徴は?

インフルエンザウイルスやRSウイルスなどの感染で、咳や発熱など、かぜの症状が起こります。病原体ごとに現れやすい症状の違いがあるか、子どもを対象に調べた結果が報告されました。
◆6歳未満の子ども426人から
研究班は、急性の
◆インフルエンザで発熱、RSウイルスで咳
次の結果が得られました。
発熱との正の関連が、
インフルエンザウイルス (オッズ比6.61、95%信頼区間1.66-26.27)、ヒトメタニューモウイルス (オッズ比3.84、95%信頼区間1.25-11.77)、コロナウイルス (オッズ比3.45、95%信頼区間1.53-7.75)、パラインフルエンザウイルス (オッズ比2.18、95%信頼区間1.07-4.47)に認められた。モラキセラ・カタラリスと鼻炎(オッズ比5.07、95%信頼区間1.93-13.36)、鼻閉(オッズ比2.03、95%信頼区間1.25-3.31)、咳(オッズ比1.91、95%信頼区間1.15-3.17)に正の関連が見られた。さらに、咳はRSウイルス(オッズ比7.20、95%信頼区間1.59-32.71)、パラインフルエンザウイルス(オッズ比2.79、95%信頼区間1.02-7.69)と正の関連があった。
インフルエンザウイルスの感染では発熱が多く、
かぜの症状を起こすウイルスには、インフルエンザウイルスを除いて特効薬のないものがほとんどですが、細菌には
執筆者
Role of Nasopharyngeal Bacteria and Respiratory Viruses in Acute Symptoms of Young Children.
Pediatr Infect Dis J. 2015 Oct
[PMID: 26164848]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。