2015.10.21 | ニュース

子どものかぜの症状、原因ごとの特徴は?

426人の横断研究
from The Pediatric infectious disease journal
子どものかぜの症状、原因ごとの特徴は?の写真
(C) angiolina - Fotolia.com

インフルエンザウイルスやRSウイルスなどの感染で、咳や発熱など、かぜの症状が起こります。病原体ごとに現れやすい症状の違いがあるか、子どもを対象に調べた結果が報告されました。

◆6歳未満の子ども426人から

研究班は、急性の症状があった生後6か月から35か月の子ども426人を対象に、検査で見つかった病原体の種類と、症状の間の関係について、統計解析を行いました。

 

◆インフルエンザで発熱、RSウイルスで咳

次の結果が得られました。

発熱との正の関連が、インフルエンザウイルス(オッズ比6.61、95%信頼区間1.66-26.27)、ヒトメタニューモウイルス(オッズ比3.84、95%信頼区間1.25-11.77)、コロナウイルス(オッズ比3.45、95%信頼区間1.53-7.75)、パラインフルエンザウイルス(オッズ比2.18、95%信頼区間1.07-4.47)に認められた。モラキセラ・カタラリスと鼻炎(オッズ比5.07、95%信頼区間1.93-13.36)、鼻閉(オッズ比2.03、95%信頼区間1.25-3.31)、咳(オッズ比1.91、95%信頼区間1.15-3.17)に正の関連が見られた。さらに、咳はRSウイルス(オッズ比7.20、95%信頼区間1.59-32.71)、パラインフルエンザウイルス(オッズ比2.79、95%信頼区間1.02-7.69)と正の関連があった。

インフルエンザウイルスの感染では発熱が多く、細菌のモラキセラ・カタラリスが感染したときは鼻炎・鼻づまり・咳が、RSウイルスが感染したときは咳が、ほかの場合よりも多く見られました。そのほか、ヒトメタニューモウイルス、コロナウイルス、パラインフルエンザウイルスの感染でも発熱が多く見られました。

 

かぜの症状を起こすウイルスには、インフルエンザウイルスを除いて特効薬のないものがほとんどですが、細菌には抗菌薬抗生物質)が効く可能性があります。症状を手掛かりに適切な検査を行ったうえ病原体を特定できれば、より効果的な治療を行い、深刻な状態にまで悪化することを防ぐ役に立つかもしれません。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Role of Nasopharyngeal Bacteria and Respiratory Viruses in Acute Symptoms of Young Children.

Pediatr Infect Dis J. 2015 Oct

[PMID: 26164848]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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