2015.10.15 | ニュース

片頭痛の人で上がっていた血液検査値とは?

イタリアの研究チームが3ヶ月間の薬治療前後で比較
from Pain practice : the official journal of World Institute of Pain
片頭痛の人で上がっていた血液検査値とは? の写真
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片頭痛がある人でコレステロールなどの検査値が高いとした報告があります。今回の研究では、片頭痛の重症度によっても違いがあるかを分析し、LDLコレステロール値が片頭痛の重症度と関係していることを報告しました。

◆片頭痛の重症度と血液検査値の関連性を検証

今回の研究は、片頭痛患者52人を対象に、片頭痛の強さと血液検査値との関連を検証しました。血液検査値は、LDLコレステロール値、HDLコレステロール値などを測定し、片頭痛の治療を行う前後でも比較しました。

 

◆片頭痛の頻度、強さはLDLコレステロール値と関連している

以下の結果が得られました。

片頭痛発作の高い頻度(HF、1ヶ月に8回以上)と強度(HI、Numeric Rating Scaleが5以上)は、低い頻度(LF、1ヶ月8回未満)と強度(LI、Numeric Rating Scaleが5未満)と比べて、コレステロール値が有意に高いことと関連し、それは、全コレステロール値(TC、HF vs LF、p<0.0001、HI vs LI、p<0.0001)とLDLコレステロール値(LDL-c、HF vs LF、p<0.0001、HI vs LI、p<0.0001)の両方で認められた。

治療を行った患者では、片頭痛発作の回数と強度の有意な減少がTCとLDL-cの有意な減少と関連していた(p<0.001)。

片頭痛の頻度が高い人、また強度が高い人では、LDLコレステロール値が高かったという結果でした。また、治療により片頭痛が改善した人は、LDLコレステロール値も改善していたと報告しています。

 

LDLコレステロール値が高い人は、生活習慣に特徴があり、その特徴が片頭痛を引き起こす原因となっている可能性もあります。今回の研究だけでは、因果関係に言及することはできませんが、もし関連性が認められるのであれば、薬治療もコレステロール値に着目するなど工夫できるようになるかもしれません。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Correlation between Migraine Severity and Cholesterol Levels.

Pain Pract. 2015 Sep

[PMID: 25040199]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。


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