2015.10.11 | ニュース

インフルエンザは、ワクチンと吸入薬どちらが予防できる?

ランダム化比較試験により予備的に検証
from Influenza and other respiratory viruses
インフルエンザは、ワクチンと吸入薬どちらが予防できる? の写真
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インフルエンザの予防法にはワクチンがありますが、治療に使われる薬に予防効果があるとも言われています。今回の研究は、吸入薬ザナミビル(商品名:リレンザ)と3価ワクチンの有効性を比較しました。

◆ザナミビルと3価ワクチンのインフルエンザ予防の有効性を比較

今回の研究は、健康な成人64人をザナミビルを吸入する群と3価ワクチン接種を行う群の2群にランダムに分けました。

その後の追跡調査で、呼吸器症状(咳、痰、など)が現れるかどうかによって、予防効果を比較しました。

 

◆吸入薬でもワクチン接種でも有効性は同等

以下の結果が得られました。

季節性インフルエンザワクチンを事前に受けた人と比べて、予防的に抗ウイルス薬治療を受けた人では症状の数に違いは見られなかった(相対リスク0.78、95%信頼区間0.51-1.18、p=0.25)[...]。

インフルエンザの予防法として、吸入薬とワクチン接種で、呼吸器症状が現れた頻度に統計的な差はないという結果でした。

 

インフルエンザの予防原則はワクチン接種です。ザナミビルによる予防は10日間限定の使用が前提であり、また、高齢者や呼吸器疾患のある方(インフルエンザにかかると重症化しやすい方)が対象の中心とされています。しかし、吸入薬の一時使用にも十分な効果が期待できるということからは、ワクチン接種ができないといった限られた状況下でも対応できる、一つの選択肢として期待ができるのではないでしょうか。
 

 

 

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Zanamivir versus trivalent split virus influenza vaccine: a pilot randomized trial.

Influenza Other Respir Viruses. 2015 Mar

[PMID: 25557838]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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