2015.10.01 | ニュース

ナイアシンの副作用で糖尿病に?

11件2万6千人のメタアナリシス
from Heart (British Cardiac Society)
ナイアシンの副作用で糖尿病に?の写真
(C) marine0014 - Fotolia.com

ビタミンの一種であるナイアシンは、脂質異常症(高脂血症)に対する効果が知られていますが、糖尿病のリスクを増やすという説もあります。これまでの研究結果をまとめ、ナイアシンと糖尿病の関連を調べる研究が行われました。

◆ナイアシンは糖尿病の新規発症を増やすか

研究班は、これまでの研究を検索し、糖尿病がもともとなかった人を対象にナイアシンによる治療の効果を調べたものを集めて統合することで、ナイアシン治療により糖尿病発症に違いがあるかを調べました。

 

◆ナイアシンで糖尿病が軽度増加

次の結果が得られました。

計26,340人の糖尿病がない参加者を対象とした11件の試験で、フォローアップの重み付け平均期間3.6年のうちに、1,371人(ナイアシン治療を受けた群の13,121人中725人、対照群の13,219人中646人)が糖尿病と診断された。ナイアシン治療は新規発症の糖尿病のリスク比1.34(95%信頼区間1.21-1.49)と関連し、試験の間の不均一性は限定されていた(I2=0.0%、P=0.87)。

見つかった研究から得られた約26,000人のデータを解析したところ、ナイアシン治療を受けた人で、糖尿病の発症が多くなっていました

研究班は「ナイアシン治療は[...]糖尿病を発症するリスクの軽度増加と関連する」と結論しています。

 

市販のサプリメントにもナイアシンを含むものがありますが、糖尿病脂質異常症を含め、病気の治療や予防に影響する可能性があります。特に治療中の病気がある方は、適切な用法・用量や飲み合わせについて医師とご相談ください。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Niacin therapy and the risk of new-onset diabetes: a meta-analysis of randomised controlled trials.

Heart. 2015 Sep 14 [Epub ahead of print]

[PMID: 26370223]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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