2015.09.23 | ニュース

1歳で色々な物を食べさせると3歳で好き嫌いが少なくなった

母親と子ども340組のデータ分析による検証

from Journal of the Academy of Nutrition and Dietetics

1歳で色々な物を食べさせると3歳で好き嫌いが少なくなったの写真

「好き嫌いはだめ」は、母親が子供によく言うフレーズです。しかし、子どもの好き嫌いを直すのはなかなか難しいものです。今回、研究グループは、色々な種類のものを食べた1歳児が3歳になったときの食傾向について調べました。

◆340組の母親と子どもを対象としたデータにより検証

この研究の対象は、340組の母親と子供です。研究グループは、55種類の食品について、子どもが生後14か月のときに食べたものを調べ、その子どもが3.7歳になったときの好き嫌い、食パターンなどについて質問紙を用いた調査を行いました。

 

◆1歳で色々な種類の野菜を食べると3歳で好き嫌いがへる

1歳のときに、さまざまな種類の野菜を摂取した子どもは、そうでない子どもよりも3歳になったときの好き嫌いが少なくなっていたことがわかりました。

研究グループは、「これらの前向き解析は、早期の味覚や食感の経験は、その後の食の好みや受け入れに影響を与えるという仮説を支持する」と述べています。

 

好き嫌いには、1歳から色々なものを食べるという経験が影響しているのかもしれません。将来の肥満を防ぐなど栄養バランスをよりよくするために、この影響はその後どのくらい続くのかにも興味が湧いてきます。

 

執筆者

NK

参考文献

The Relationship between Number of Fruits, Vegetables, and Noncore Foods Tried at Age 14 Months and Food Preferences, Dietary Intake Patterns, Fussy Eating Behavior, and Weight Status at Age 3.7 Years.

J Acad Nutr Diet. 2015 Jul 18.

[PMID: 26198582]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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