2015.09.23 | ニュース

糖尿病患者の喫煙は死亡率を1.55倍に、禁煙すると下がる

メタアナリシスにより検証
from Circulation
糖尿病患者の喫煙は死亡率を1.55倍に、禁煙すると下がる の写真
(C) bellycloud - Fotolia.com

糖尿病患者において、喫煙は健康にどのような影響があるのでしょうか?今回の研究では、糖尿病患者の喫煙と死亡率について分析した複数の研究から、その関連性についてまとめました。

◆喫煙と死亡率の関係を検証

今回の研究は、2015年までに発表された、喫煙と死亡率の関係を検証した研究をまとめました。

死亡率は、全体の死亡率、心筋梗塞などの心血管疾患による死亡率、脳卒中による死亡率などについて検証しました。

 

◆喫煙により死亡率は1.55倍

以下の結果が得られました。

喫煙に関連するプール解析による調整済み相対リスク(95%信頼区間[CI])は、全死亡率(48の研究で1,132,700人の参加者、109,966人の死亡)に対して1.55(1.46-1.64)、心血管疾患による死亡率(13の研究で、37,550人の参加者、3,163人の死亡)に対して1.49(1.29-1.71)であった。

糖尿病患者は喫煙により、全体の死亡率は1.55倍高くなるという結果でした。心血管疾患による死亡率は1.49倍になっていました。また、以前に喫煙したことがある人では、喫煙していない人と比べて全体の死亡率が1.19倍高くなりました。このふたつのことから、禁煙により危険性が減少すると考えられました。

 

糖尿病は様々な合併症を起こす可能性があり、時には状態が悪化すると死に至ることがあります。喫煙は健康を害するものですので、糖尿病の治療では、血糖値のコントロールと併せて、健康管理のために禁煙をすることが大事だということが改めて示されたといえるのかもしれません。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Relation of Smoking with Total Mortality and Cardiovascular Events Among Patients with Diabetes: A Meta-Analysis and Systematic Review.

Circulation. 2015 Aug 26

[PMID: 26311724]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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